2001国際千葉駅伝
日本女子が10連覇!!
渋井が区間新の快走で首位奪取
男子はあと一歩届かず2位

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 2001国際千葉駅伝は11月23日、千葉県総合運動場陸上競技場を発着点とする42.195kmのコースに、男女各16チームが参加して行われた。
 13時10分スタートの男子は5区間で行われ、南アフリカが最終5区で逆転して5年ぶり2度目の優勝を飾った。区間賞ゼロでの勝利。かといって全員が区間上位というわけでもなく、駅伝の勝ちパターンの多様性を印象づけた。4連勝を狙った日本は1区で11位と出遅れたが、3区以降で順位を上げ、最終区では優勝争いに絡む奮闘。惜しくも6秒差で涙を飲んだ。1区から4区までトップを走り続けたケニアは、最終区で5位にまで落ち、駅伝の怖さを実証する形となった。
 13時20分スタートの女子は6区間。1区で福士加代子(ワコール)がヌデレバ(ケニア)に2秒差と食い下がると、2区、3区とエチオピアとデッドヒートを展開。格上の選手を相手に一歩も引かなかった川島亜希子(東海銀行)と、いったん引き離されながらも粘り、後半盛り返した岩井靖代(日本生命)の好走が、4区での逆転劇に結びついた。そして4区・渋井陽子(三井住友海上)が区間2位に40秒差、15分15秒の区間新で2位以下に大差をつけ、独走態勢に。5区の岡本治子も区間タイでダメを押し、10連勝を飾った。優勝記録の2時間13分33秒は、96年にアトランタ五輪代表5人を擁した日本がつくった2時間13分50秒を
 最優秀選手には、男子は南アフリカのアンカー・モフォケングが、女子は区間記録を18秒も更新した渋井が選ばれた。

女子4区・渋井陽子のコメント
「(勝因は)1時間前に監督がドライブに連れて行ってくれて、気分的によくなったことです。最初は様子を見て、相手が飛ばして差をつけられましたが、特に焦りはしませんでした。あまり考えていなかったんですが…。あとで、15分6秒の選手と聞かされて、ビックリしました。5kmですが、短くはなかったですね。後半はきつくて、エチオピアの選手がすぐ後ろにいるかもしれないと考えたら、振り返って見ることができませんでした。区間新ですか? すごーい。よくて15分30秒か35秒だと考えていましたから」

男子4区・藤田敦史のコメント
「2区で12位というのは予想外でしたが、(3区の)岩水が順位を上げているとアップのときに知らされて、僕と油谷で頑張ればなんとか上げられるかと思って頑張りました。目に見える位置にいると、やはり燃えます。最後に2人を抜けなかったのが残念です。あと5kmあれば、もっとなんとかできたと思うんですが。でも、短い距離でしたが自分のなかでつかむものがありました」


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