2001国際千葉駅伝
日本選手プロフィール・男子
●油谷 繁(中国電力)
1977年2月8日生まれ。163cm、51kg。山口県美祢工高出身。
2001年エドモントン世界選手権マラソンで、日本人最高の5位に入賞した。2000年びわ湖で初マラソン(2時間10分48秒)。今年3月の同大会で2時間07分52秒の日本歴代5位をマークして日本人1位となり、世界選手権代表に。3回目のマラソンで世界に躍進した。日本最高記録(2時間06分51秒)保持者の藤田敦史とは同学年。ライバル視しているのは事実だが、マスコミで報道されているほど意識はしていない、と本人。今年はトラックでも織田記念5000mで日本人トップになるなど、進境を示している。
●岩水嘉孝(順大)
1979年6月20日生まれ。173cm、53kg。愛知県豊川高出身。
3000m障害でエドモントン世界選手権に出場。予選突破も期待されたが、自己記録に遠く及ばず予選落ち。特に最後の1000mが3分以上かかったため、本人もかなりのショックを受けた。しかし、同じ8月のユニバーシアードでは自己ベストに迫る記録で5位。1万mで28分20秒台、学生駅伝でも20kmの区間でエースとしての走りを見せている。3000m障害のスペシャリストというより、どんな距離にでも対応できるマルチランナー。
●松宮隆行(コニカ)
1980年2月21日生まれ。162cm、47kg。秋田県花輪高出身。
昨年まで3年連続優勝テープを切った高橋健一(富士通)の、花輪高の後輩に当たる。昨年の終盤にブレイクし、東日本実業団駅伝、今年元旦の全日本実業団駅伝で双子の弟・祐行とともに、コニカのエース区間を走って優勝に大きく貢献。2月の初マラソンこそ6位・2時間18分48秒と今ひとつだったが、4月の兵庫リレーカーニバル1万mでは、直後に日本記録を更新した高岡寿成(カネボウ)に迫る好走を見せた。
●池谷寛之(本田技研)
1975年4月29日生まれ。175cm、58kg。静岡県焼津中央高→大東大出身。
社会人3年目の昨年、ヨーロッパ遠征で13分25秒72と日本歴代7位の快記録をマークし、一躍長距離界に名を轟かせた。今季は日本選手権5000m7位、全日本実業団1万m2位(日本人1位)と、完全に日本のトップレベルに定着した。中学時代に全日中3000m2位と頭角を現したが、高校ではインターハイ出場がなかった。大東大で箱根駅伝を走るようになって、再び長距離ファンの目にとまるようになった。
●岩佐敏弘(大塚製薬)
1976年5月18日生まれ。171cm、57kg。徳島県生光学園高出身。
98年に福岡で行われたアジア選手権1万mで2位に。シドニー五輪代表には届かなかったが、昨年は海外遠征で28分06秒89と五輪A標準を突破。今年2月の別大で初マラソンにも挑戦した(5位・2時間12分35秒)。チームの先輩の犬伏孝行とは、また違ったタイプのマラソン選手になるのではないかと、関係者の期待を集めている。98年に彗星のごとく現れた印象があるが、97年の国際千葉駅伝(4区区間6位)がその布石となっている。
●藤田敦史(富士通)
1976年11月6日生まれ。166cm、51kg。福島県清陵情報高→駒大出身。
昨年12月の福岡国際マラソンで2時間06分51秒の日本最高で優勝したが、中学ではテニス部、清陵情報高から陸上競技を始めるが、全国大会には出場していない。駒大入学後、大八木弘明コーチの指導で急激に力を伸ばし、日本インカのハーフマラソンを3年、4年時に連覇。箱根駅伝でも活躍。99年3月、びわ湖マラソンで2時間10分07秒と、瀬古利彦の持っていた道路学生最高を20年ぶりに更新。富士通入社後の同年8月の世界選手権セビリア大会では6位入賞。シドニー五輪は故障で選考会に出られず、その悔しさを昨年の福岡にぶつけた。
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