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あとは先ほど話ししたように、4年間ずっとチャレンジしてきて、「すごく力が入っていたな」という部分から解放されました。「絶対にA標準を切る」。「自分がオリンピックに出なきゃいけない」。そういった気持ちは持つべきなんですが、それが強すぎたらマイナス要因にもなるということです。
代表になったことで若干肩の荷が降りて、良い精神状態になれています。戦う準備ができたというか、オリンピックが楽しみで仕方ない状態です。課題としている中盤を上手く走れたら、もしかしたらイケルんじゃないか。そういう気持ちになっていますから。
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この日の合同練習には高校生も参加。中央は南関東インターハイ800m優勝の三武潤(中・城西大城西高)で、東京都大会では横田の大会記録を破る1分51秒65をマーク。今季高校リスト2位。左は南関東インターハイ800m6位の白石浩之(立教池袋高)。横田の高校の後輩に当たる |
「ロンドンでバーンアウトはしない」
横田のここまでの競技人生が、前向きな思考に変わることの連続だった。1つの目標をクリアしたら、次の目標へ自然に向かっていた。高校で陸上競技に |
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転向したのは、それまでやっていた野球よりも全国大会に出られそうだと思ったからだ。それを達成したら、次は全国大会優勝が目標に。インターハイに優勝したら、次はインカレと世界ジュニアに目が向いた。そして日本選手権優勝、ユニバーシアード入賞、世界選手権出場と階段を上ってきたのである。
横田 一度でも日の丸をつけたら陸上をやめようと思っていたのに、北京の世界ジュニア(2006年)で失敗して「このままじゃやめられない」と思ったんです。2年後に同じ北京で行われるオリンピックに出たかったのに代表を逃し、ここまで続けてきました。日本記録を出しても、1分45秒台を見たい、1分 |