陸上競技マガジン2002年12月号
アジア大会 close upD
森 千夏
「日本新は、あまりうれしくありません。
メダルを目指していたから、かなり悔しい」


――日本新で5位という結果は、どう受け止めていますか。
森 アジアという雰囲気で戦った中での日本新は、あまり嬉しくありません。メダルを目指していましたから、かなり悔しいです。悔いが残ります。
――日本記録を破られて、取り返しました。
森 そのことは、あまり考えていませんでした。豊永先輩と戦っていたのではなく、アジアと戦ったわけですから。
――先に日本記録を投げられても、動揺した部分はなかった?
森 少しありました。2年前の日本選手権で豊永先輩に日本記録を投げられて負けて、今年の日本選手権も先に記録を出されて負けています。今日負けたら同じパターンで3回目ですから、先輩に“先に記録を出されると負ける”、と思ってしまいます。
――考えすぎると記録が出ないと、以前も話していましたが。
森 今日は1本目から考えてしまいましたね。投げのことよりも、また負けちゃうかな、と、メンタル的にダメでした。
――6投目に修正できたのは?
森 小山先生(小山裕三投てき部長)が、左に流れる投てきになっていることを指摘してくれたんです。右の方だぞ、って手で合図してくれました。自分では気づかなかった部分です。自分が意識しているポイントとは違いましたが、以前に練習していたことだったんでしょう、上手く修正できました。
――それでも悔しい?
森 メダルを取りたかったです。これをバネに、来年の世界選手権に出られるよう、練習を頑張ります。記録的には18mを目標にして。(B標準の)17m20を目標にしてしまうと、そこまでも行かないと思うので、18mです。練習でも、18mのラインを引いて、それを目がけて投げています。


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