瀬古監督、小出監督、越川コーチ、清田監督、そしてテレツ氏
日本陸上競技学会で著名指導者が多数登壇


 12月13・14日の両日、順大(東京御茶ノ水)で開催される日本陸上競技学会第2回大会に、先の福岡国際マラソンで優勝した国近友昭(エスビー食品)を指導する瀬古利彦監督他、有名指導者が多数、シンポジウムの演者として登壇する。
 共通テーマは〜パフォーマンスを高めるコツを考える〜。具体的なシンポジウムの内容は以下の通り。

シンポジウム(1) 初日13:15〜
 学校体育における陸上運動・陸上競技のあり方−競技への発展をふまえて−
司会:池田 延行(東京学芸大学)
演者:渡邉 彰(文部科学省スポーツ青少年局企画体育課調査官)
“新学習指導要領を踏まえた陸上競技(運動)の授業作りへの期待”
加藤 謙一(宇都宮大学)
“研究成果にもとづいた授業づくりの考え方”研究者の立場から
杉本 真智子(川崎市立王禅寺小学校)
“短距離走の授業づくり”授業実践者の立場から

シンポジウム(2) 2日目9:10〜
“ジュニアの指導を考える”
司会:勝亦 紘一(中京大学)
演者:越川 一紀(順天堂大学)
   清田 浩伸(埼玉栄高校)
   有田 英夫(千葉県教育委員会)
 越川順大跳躍コーチは成田高で3回のインターハイ男子総合優勝を達成。清田監督も埼玉栄高でインターハイ女子総合3連勝中と、ジュニアの指導で素晴らしい指導実績の持ち主。有田氏は元小見川中陸上部顧問で、全国でも有数の指導実績を残し、現在は地域陸上クラブの小見川陸上クラブのコーチ。

シンポジウム(3) 2日目10:50〜
"日本の長距離・マラソンを考える"
司会:小林 寛道(東京大学)
演者:澤木 啓祐(順天堂大学)
   小出 義雄(佐倉アスリート倶楽部)
   豊岡 示朗(大阪体育大学)
   瀬古 利彦(SB食品)
 この4人に関しては、改めて説明の必要のない長距離の指導者たち。しかし、同じ長距離指導者でも立場も違えば、それぞれ特徴もある。同じ言葉が4人の口から繰り返されるようなことはないだろう。

キーノートレクチャー 2日目13:30〜
"陸上競技のコーチング:日本の競技者への提言"トム・テレツ 通訳:大嶋 康弘(ニシスポーツ)
 カール・ルイス(米)ら五輪・世界選手権のメダリストを多数育て上げたテレツ氏が、外からの視点で日本の陸上界に何を提言してくれるのか、これも興味深い点である。

 これらの他にも、2日目の15:00から17:30まで、一般研究発表(ポスター発表)として21の発表が行われている。指導者・研究者に交じって田端健児(ミズノ)や村上幸史(スズキ)らのトップ選手の名前も見られる。
 なお、シンポジウム(3)は一般公開され、入場料無料とのこと。

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