2001/3/10
名古屋国際女子マラソン展望
各監督のコメントから有力選手の調子を探ってみると…
自信の天満屋陣営、不気味なのは市川
初マラソン永山も有望


 最も自信を見せていたのが、松尾を指導する天満屋の武冨監督だ。
「ベルリンの前は夏でしたからあまり参考にはなりませんが、40km走は6〜8分、いいときには10分もいい。思った通りの流れで練習ができた。これだけ順調なのも珍しい。練習はできたので、あとは余裕を持ってスタートラインに立てるかどうか。うまく乗れば23分台の可能性もある」
 大南敬美自身はかなりの自信を見せていたが、東海銀行の竹内監督は「帰国後の練習ではいい走りができているが、昆明の練習は満足できない」と、完全な練習ができたわけではないことを打ち明けた。
 デンソー永田ヘッドコーチも、永山は世界選手権本番を見据えた練習をしている、と記者に話しているという。
 不気味なのが市川良子(JAL・AC)だ。記者会見に出席しなかったが、これは逆に調子が良く、かなり意識していることの裏返しだと思われる。
 三井海上も、読売新聞の記事によると鈴木監督が「(三井海上)3人目の代表もある」と話している。
 東京、大阪と有力選手が限られていたが、名古屋は好選手、注目選手が粒ぞろい。目の離せないレースが展開されそうだ。

 なお、招待選手のうち、寺崎史記(デオデオ)と小塚文乃(あさひ銀行)の欠場が発表された。