2002/3/18 東亜マラソン
藤田敦史、凱旋帰国インタビュ
その3 東亜マラソンの位置づけ
『選手権レースで最後のロングスパートで勝つことができ、アテネに向けてプラスになりました』

 3月17日の東亜マラソンに2時間11分22秒で優勝した藤田敦史(富士通)が18日午後、凱旋帰国した。成田空港で行われた記者会見の内容を、レース展開・トレーニング・今大会の位置づけ・今後の展望と、4つの項目に分けて紹介する。

 今回のマラソンはエドモントンで惨敗した後、初めて迎えたレースです。復活レースを走るにあたって、タイムを狙うか勝負を優先するか、考えました。それで出した結論が、今回は勝って復活するのがいいというものでした。
 そういった位置づけをして、その狙い通りに勝つことができました。目指すマラソンができたというか、最後のロングスパートで勝つことができました。アテネに向けて、かなりのプラスになったと思います。

 今回の練習で結果が出たことは、夏場のマラソンにも生きると思うんです。冬場だと追い込んでも負担がそれほどかからないんですが、夏場だと疲労が蓄積してしまいがちです。練習をやらなかった選手が勝つケースも生じてきます。
 夏場のレースで、やんなくちゃいけない、という気持ちをセーブして試合に臨めるようになったと思います。それが、今回得た自信です。でも、僕、暑いとやっちゃうんですよね。

 今回でマラソン2勝目ですが、勝ち方がわかってきました。僕のマラソンは35kmからです。いかに35kmからの7.195kmを走るか、それが一番大事だと痛感しました。逆に言えば、それができれば勝てる自信になります。
 今回は(ペースが一定でなく、駆け引きもあり)オリンピックや世界選手権のような選手権レースでした。そういうレースで勝てたことは大きかったと思います。

藤田のマラソン全成績
回数 年月日 場所 大会 順位 記録 所属
1 1999. 3. 7 びわ湖 びわ湖 2 2.10.07. 駒大
2 1999. 8.28 セビリア 世界選手権 6 2.15.45. 富士通
3 2000.12. 3 福岡 福岡国際 1 2.06.51. 富士通
4 2001. 8.3 エドモントン 世界選手権 12 2.18.23. 富士通
5 2002. 3.17 ソウル 東亜 1 2.11.22. 富士通

その1 レース展開
その2 これまでとは違う練習パターン
その4 今後の展望


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