2002/8/18 スプリントチャレンジカップIN山梨
吉田真希子が3種目出場、2種目で大幅自己新
スプリントトライアスロンなら……?
吉田真希子(福島大TC)が100 m(14:35)、400 m(15:10)、200 m(16:15)と短距離3種目に出場した。今大会の順位・記録とこれまでの自己ベストは以下の通り。
|
今大会 |
自己記録 |
|
順位 |
タイム |
タイム |
出した年 |
100 m |
5位 |
12.17 |
12.67 |
1998年 |
200 m |
2位 |
24.20 |
24.79 |
1998年 |
400 m |
1位 |
53.58 |
53.23 |
2001年 |
アジア選手権から帰国直後で、このタフネスぶりがまず、すごい。福島大・川本和久門下生は、池田久美子(福島大)は100 mH・100 m・200 m、木田真有(同)も100 m・400 m・200 mの3種目に出場した。その理由は何だったのか?
川本監督「練習代わりだね。こうやって山梨の方たちにチャレンジカップをやっていただいていますから、記録は別として、たくさんの種目に出た方がいいのかなと。1種目で狙っても記録を出せる状態じゃありませんから、だったら3種目に出て、練習として位置づけようと。アジア選手権から帰国して、3日間休み、今日からまた頑張ろうということです。
池田と木田は日本インカレが3週間後ですから、今日が最後のスタミナづくりです。あっ、明日もやるかな。あとは疲れを抜いていかないと。他の選手たちはもう(スタミナづくりは)終わっていますから。ただ、夏の貯金がちょっと足りないかな。木田はインカレでたくさん走るので、それがアジア大会に向けてのスタミナづくりです。池田はインカレでスピードが上がるはず」
吉田の場合、本来ならアジア選手権で日本記録を狙うはずが、54秒台(4位)に終わり、記録が出る予定ではなかった今大会で、自己記録に迫る好タイム。名指導者・川本監督でさえ、「そんなもん。なかなか上手くいかない」と言うのだから、陸上競技は奥が深い(川本監督の「おやじの時々日記」参照)。
ところで、スプリントトライアスロンという種目(?)がある。1日に100 m・200 m・400 mの3種目をこなし、各種目の記録をポイント換算し、合計ポイントで勝敗を競う。その日本記録は杉森美保(京セラ)が一昨年出した【12.01w-24.39-54.01】(KUMA's STYLE参照)。100 mこそ杉森より遅いが、200 mと400 mでは上回った。3種目を行う順番や、何時間以内に走らなければいけないか等、詳しいルールがわからないが、その辺がクリアされていれば、吉田の記録が日本最高となるだろう。
3種目の自己記録合計タイムでは、柿沼和恵(ミズノ)が間違いなくナンバーワンだろう。
スプリントチャレンジTOP
寺田的陸上競技WEBトップ