2002/8/18 スプリントチャレンジカップIN山梨
どんなレースで、どんな練習状況で45秒99を出したのか?
末續と高野進コーチのコメントを紹介

末續のコメント

「あー、きついっ。(400 mに出場するのは)高1以来です。そのときは50秒ちょっとでした。高校生だけのレースだと思っていましたから、奥迫(政之・ミキハウス)さんも出ると知ったときは“おいおい”っていう…。様子を見ながら行くつもりでしたが、気づいたら前にいたんで、そのまま行ったレースでした。前半はかなりスローでした。400の走り方がまだ、わからないですね。スローペースで行って、水濠から上げ始めた感じです。
 400 mのトレーニングは、それほど意識してやったわけではありませんが、どんなもんかなと思って出場しました。45秒台はぎりぎりいくかな、と思っていましたから、御の字ですね。45秒8から7くらいと思っていましたが、この寒さだったら(45秒99で)いいんじゃないですか。1週間前まで休んでいましたから、ちょっとやってこれだったら、いいと思いますよ。
 マイルほどじゃないですけど、かなりきついです
 今は受け皿を作っているところ。あとは、そこにスピードをくっつけていきます。(19秒台は)ボクもそろそろと思っていますが、いつ出るのかはわからないですね。(アジア大会まで)あと2カ月、もう1回練習して(追い込んで)、インカレで上げて…。インカレは100 mで、スーパー陸上が200 mの予定です。
 ウワっ、来たーっ! 5分くらいすると来るんですよ。400はきつい!」

高野進コーチのコメント
「これからのインカレ、スーパー陸上、そしてアジア大会という流れの中で、100 mと200 mはナーバスになっていきます。周囲の記録への期待もあります。そういう中で今は、シーズン中の鍛錬期という位置づけ。南部記念(7月21日)でアジア大会の代表に決まり、その後トレーニングを積んできていますが、その成果を確認するレースでした。筋持久的、乳酸耐性能力といったものです。スピードレベルは比較的、早く戻る方です。19秒台を考えたとき、最後までスピードダウンしない筋持久力をつけたいという狙いで、このところ耐乳酸を考えた練習をしてきました。いきなり100 mでは準備ができなかったし、ここまでの成果も見たい。本人も400 mに出たいと言ってきましたので、400 mになりました。
 マイルのラップから換算して45秒8くらいかな、と考えていました。雨や、レース展開もわからない状況ですから、合格点以上の走りだったと思います。マイルでも国際大会に出る可能性がありますから、400 mの記録を持っていた方が本人も安心できるでしょう。
 今回はあくまで、トレーニングの一環。今はほとんど、スピード練習はしていません。400 mランナーと同じような有酸素トレーニングでやってきました。今後はもう少し、400 mでなく200 m後半の筋持久的な練習にしていきます。リレーと200 mの練習をボチボチですね。
 200 m中心に100 mも、というスタンスはこれからも変わりません。ときおり400 mを、という雰囲気で400 mもやるかもしれませんが…。末續は朝原(宣治・大阪ガス)くんとは違って、トレーニング量が100 mにも反映するタイプですから」

スプリントチャレンジTOP
寺田的陸上競技WEBトップ