2002/8/18 スプリントチャレンジカップIN山梨
4継とマイルの決勝は僅か40分のインターバル
アジア大会男子リレーのメンバーは?
釜山アジア大会代表が出そろったが、リレーメンバー候補は以下の通り。
●女子4×100 mR
新井初佳
坂上香織
石田智子
鈴木亜弓
(金沢イボンヌ)
●女子4×400 mR
吉田真希子
木田真有
柿沼和恵
(杉森美保)
■男子4×100 mR
朝原宣治
田島宣弘
宮崎 久
土江寛裕
末續慎吾
奥迫政之
■男子4×400 mR
田端健児
小坂田 淳
奥迫政之
(為末 大)
(吉沢 賢)
※カッコの選手は他ブロックで選出されている選手
釜山アジア大会のリレー種目はすべて、10月13日の午前中に行われる。今回の代表メンバーを見ると女子は4×400 mRのメンバーが1人足りない。中距離で選出されているが、昨年のエドモントン世界選手権代表だった杉森美保(京セラ)が、4×400 mRも走るのはほぼ既定路線といっていいだろう。問題はタイムテーブル。男女とも4×100 mRと4×400 mRのインターバルが40分しかない。女子は両方に出る選手はいないが、男子の方がちょっと問題だ。
男子も400 mの選手が3人しか選ばれていない。高野進コーチは「4人目はハードルの選手か、末續か」と、スプリントチャレンジカップIN山梨の際にコメント。候補3人のうちベストタイムが最もいいのは為末大(大阪ガス)。45秒94の高校記録を96年にマークし、同年の世界ジュニア2走で45秒4のラップで走った。だが今季の状態を見る限り、関東インカレで44秒7のラップを刻んだ末續の方が現時点では期待できる(今年、いまひとつピリッとしない為末を4×400 mRに起用して、刺激を与えるのも一策のように思えるが、アジア大会でそれができるかどうか)。
では、末續を4×400 mRに専念させられるかというと、そうでもない。高野コーチは「直線の2人は固定したい。2走の末續、4走・朝原は決めています」と言う。4×100 mRは数少ない金メダル有望種目。アジア選手権ではタイが38秒台で優勝。サウジアラビアも個人種目で複数の選手が活躍したし、中国もベストメンバーで来れば38秒台は出せそう。末續抜きで戦うのは危険との判断だろう。
準決勝までの様子を見て、4×100 mRの決勝を末續抜きで戦う案もあると思った。同様のことを考えていた記者の方がいらして質問が出たが、その案に対して高野コーチは否定的な見解。
「2走を変えるのは怖いですね。バトンが2カ所ありますし、4×100 mRを落とすことを考えたら…」
そうすると4×400 mRには、4×100 mRの40分後の末續を起用するか、為末か吉沢を起用するか、を決断しなければいけなくなる。最終的な結論は現地に入ってから、場合によっては4×100 mR決勝が終わってから、ということになるだろうか。
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