2002/5/3 静岡国際
日本人9人目の8mジャンパー誕生
荒川大輔が8m06の日本歴代7位!
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試合直後の荒川との一問一答 前編
「助走は走れていましたね。思っていたよりスピードがあって、1歩手前から踏み切りが妙に速くいけました。(滞空時間は)やけに長かったですね」
F-7m66(+2.5)-7m93(+1.6)-F-7m88(+3.6)-8m06(+1.9)
Q.(不詳)
荒川 ……1本目はちょっと踏み切っただけ、という跳躍でした。2本目も7m66で、エイトに残れるかどうか焦っていましたが、3本目で7m93が公認で跳べました。(自己新記録で)それだけでも今日はよかったんですが、3本目が終わったあと森長(正樹・ゴールドウイン)さんから、「今日はいい感じ(跳躍のことか風のことか、突っ込み忘れました)だから、追い参でもいいから8mを」と言われて、気持ちを入れ直しました。森長さんとは太成高の合宿で、ちょくちょく一緒に練習をさせてもらっていました。
Q.これまでのベストは一昨年の7m77?
荒川 いえ、4月14日の京都インカレで7m89を跳びました。追い風1.5mで。
Q.今年伸びた原因は?
荒川 ビデオで練習の跳躍を撮影したりして、研究しました。助手の方と、高校で一緒だったやつに協力してもらって。走る方は同大の400 mブロックが強いんで、一緒にバンバンやって、跳躍のチェックは太成高でやってもらって。
Q.7m89を跳んだとき、8mも現実的な目標になった?
荒川 いえ。11cmが遠く感じました。7m95とかベストの人が多いので、自分も90くらいで止まってしまうのではないかと。
Q.「8m」と聞いたときの気持ちは?
荒川 現実離れしていたんで…。跳べるとしても、今年の後半だと思っていましたから。春季サーキットで出るなんて…。
Q.助走はどんな感じでした?
荒川 走れていましたね。思っていたよりスピードがありました。1歩手前から踏み切りが、妙に速くいけました。一般的には、刻む感じと言うんでしょうか。
Q.空中では?
荒川 やけに長かったですね。93のときも長かったですけど。7m77も89も、自己新の時はそういった感じを持ちました。

試合直後の荒川との一問一答 後編
「森長さんからはオーラを感じます。精神的な成長を支えてくれました」
Q.森長選手と練習する機会は多い?
荒川 太成高の合宿で一緒になることが多いんです。大成高の合宿は1週間くらいで、春夏冬の3回ですが、たまに森長さんが大阪に帰ってこられると、それに合わせて自分も行ったりします。
Q.森長選手のどこがすごいと感じますか。
荒川 動きも、考え方も。助走に入るときなんか、オーラを感じます。
Q.どんなふうに教えてくれるのですか。
荒川 初めのうちは、森長さんの方からいろいろ「こうしたらいい」という感じでアドバイスしてくれました。それが、高3になって質問をしに行ったら「オマエはどう思う?」と、逆に質問され、それに僕が答えるとまた、森長さんが意見を言ってくれる形になりました。自分で考えるように仕向けてくれたんです。精神的な成長を支えてくれました。
Q.反り跳びなのは、森長選手の影響?
荒川 特にそういうわけではないんです。それに、空中(フォーム)はあまり意識しません。実は、春にシザースを試しにやってみましたが、2日くらいで断念しました。左脚は回るんですが、右脚がついてこないんです。
Q.尊敬する選手とかいますか。
荒川 森長さんです。
Q.エミヤン(8m86の世界歴代4位・反り跳び世界最高記録保持者)ではなくて?
荒川 森長さんです。身近なところにいてくれて、なおかつ、ずーっと上にいるような感じで。
Q.今後の課題は?
荒川 試合にムラがあります。実際、兵庫リレーカーニバルでは7m50でした。技術的にも安定させて、今日のジャンプを今後も出せるようにして、アベレージを底上げさせたい。そうすれば、8m10台、20台も見えてくると思います。日本記録はまだ、視野に入ってきていません。もうちょっと安定させてからですね。助走の課題もありますし…。
Q.これからの目標は?
荒川 今年はアジア大会に合わせようと思って、シーズンに入りました。日本選手権で結果を残せれば、アジア大会につながります。今年は仕上がりが早いのは、日中対抗室内に出て試合をこなしてきたからだと思います。日本選手権は4人くらい、8mを超える戦いになるんじゃないでしょうか。森長さん、渡辺(大輔・ミズノ)さん、田川(茂・ミズノ)さん、稲富(一茂・富士通)さん寺野(伸一・日大)さん。記録で上になった人もいますが実力では下。負け越しています。そのなかで、記録というよりも勝負をしたいと思います。

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