2002/5/6水戸国際
3種目でパフォーマンス歴代2位記録
男子110 mH 13秒55 内藤真人 一問一答
女子円盤投  56m65 室伏由佳 
一問一答
女子やり投  60m43 三宅貴子 
一問一答

フィニッシュ直後の内藤との一問一答
『大阪GPで13秒4台を出せたら』

Q.フィニッシュしての感想は?
内藤 隣の中国選手と競り合いましたが、冷静に進められたのがこの結果になったのだと思います。まだ、もう少し出せる感覚があるので、大阪GPでガルシア(キューバ)に一歩でも近づきたいと思います。来週は記録を狙います。
Q.織田記念と比べてどうでしたか。
内藤 織田はシーズン第一戦で、追い風に対応できませんでした。今日はきっちりできましたが、この前はダメでした。予選はまあまあ走れましたが、脚が空回りしていたところがあったんです。決勝はある程度、スピードに乗れました。去年と比べたら100点満点のシーズンインだったとは思います。
Q.でも、織田の予選で13秒60のセカンド記録(自己2番目の記録)が出ていますが。
内藤 ハードリングが悪かったけど、走りがよかったんです。その点、今日は調子自体はよくなくて、この体調でこの記録を出せたことはよかったと思います。
Q.続けて13秒5台が出ていますね。
内藤 去年の国体以降、ずっと5台が出ているのは自信になります。次の(レベルの)記録を狙えるということですから。そのチャンスが大阪GPです。
Q.アジア大会に向けて、中国選手に勝っておきたかった?
内藤 アジア大会はまだ、夏もありますので、そんなに意識していません。まずは自分の記録を安定させることです。5台が安定すれば4台にいけます。そこをしっかり踏んでいきたい。
Q.大阪GPへの抱負は?
内藤 4台を出せたらいいですね。条件と、自分の走りがかみ合うかどうか。まだまだなんで、レースで1つずつ課題を見つけていけば、そうすれば4台も見えてくると思います。

競技後の室伏由佳との一問一答
『冬期に入る前に練習を見直して、守る部分と崩す部分を…』
試技内容 : 52m04-55m17-51m50-56m34-54m47-56m65
Q.(不詳)
室伏 ……今日はまとまりつつありますが、もうちょっと、何か足りない気がします。ちょっとしたタイミングなんですけど…。
Q.群馬では低調(47m37で4位)でしたが。
室伏 体調不良でコンディションが悪く、雨に対応できませんでした。雨期に日本選手権もありますから、雨でも投げられないといけないんですが。
Q.昨年の低迷の原因は?
室伏 超えないといけないものがあったんですが、「なんでこんなにできないんだろう」と思うだけで、原因があったのに見えなかったんです。「なんでだろう」という思いだけで、原因と向き合えなかった。冬期練習に入るとき、見直しをしました。必要なことと不必要なことを区分し、どういった練習をやったらいいのか見直して、守る部分と崩す部分を決めました。崩しながらも、一緒に立て直す感じでやってきました。
Q.崩した部分とは?
室伏 体調や技術の変化についていかないといけない、ということです。いいときは、どんどん(技術や動きが)移行していきますから、それに対応していかないといけません。それを考えさせられました。
 以前は不安が大きくて、「どうしよう、どうしよう」と思っていました。そうすると、どんどん悪くなっていくんです。記録が伸びるには、力いっぱい投げられることが重要です。そのためには、好奇心ですね、守るのでなくて。
 (結果的に)以前より内容も充実し、楽しくなりました。でも、ここで浮かれてはいられません。今日も、風に乗ったから記録がよかった。でも、投げられたのと、投げられないのでは大きな違いがあります。投げられたのは、それ(目指す方向)に近い投げができたということ。忘れないようにしないといけません。
Q.円盤投での目標は?
室伏 試合に関しては、アジア大会があります。大きな試合に出ていないので、(出場する)権利をとって、出たいと思います。いい試合があれば、出ていきたいです。
Q.記録については?
室伏 あまり具体的にどうこうというのはありません。思いっきりいくだけです。

競技後の三宅との一問一答
『やっと5歩クロスでスピード感を維持しながら投げられるようになりました』
試技内容 : 56m10-54m66-57m55-f-59m31-60m43
Q.(不詳)
三宅 ……3投目でいってくれたので、あと3投残っているので、いろんなことを調整しつつも、最後は思いっきりいくだけだと。力を抜いて思いっきりですね。昼までは胃が痛くて、吐き気までしていました。痛み止めを飲んで出場したんです。体調が悪くて今日は厳しいかと思っていましたが、1本目に56mが出て、(気持ちが)試合に向いてきました。
Q.(不詳)
三宅 昨年の61m(水戸国際で61m15の日本新)よりも、手先の感覚はなかったのですが、肩がはまった感じはあったので、飛んだかなと思いました。3本目まではがむしゃらでしたが、そのあとはチェックポイントをうまく意識できて投げられました。
Q.60mはもう当たり前?
三宅 それはないですね。55〜56mだったら、失敗しても投げられる自信はありますが、60mはちゃんとした形で投げないとなかなか飛びません。今日は、やらないといけないポイントができたのがよかった。6投目は、今までの5本目まで(にチェックしてきたこと)があるので、思い切り走っていけました。
Q.B標準(59m30)は突破しましたが、A標準(62m15)は?
三宅 62m15は厳しいと思いますが、B狙いでうまくいったらAを…。
Q.アジア大会は?
三宅 まだ出たことがない大会なので、出場して上位を狙いたいです。60mを投げないと、上位には行けないでしょう。
Q.今日は5歩クロスでの最高記録では?
三宅 そうですね。やっとフィットするようになりました。スピード感を維持しながら投げられるようになりました。昨年の世界選手権から帰って始めましたが、最初は苦労しました。どこでクロスに入ったらいいのかわからないくらいで、(7歩から5歩に変えた)最初の試合は49mでしたから。アクセントを置く場所がわかってきてからですね、よくなったのは。

春季サーキットのトップ
寺田的陸上競技WEBトップ