2002/4/21 群馬リレーカーニバル第2日
平戸が学生記録に肉薄!!
雨で全般に記録はいまひとつ


十種競技内訳  七種競技内訳
決勝記録一覧男子 女子


 群馬リレーカーニバル最終日は雨にたたられた。15〜18℃、強風で知られる群馬としては微風と、雨だけが邪魔だった。その影響で、記録は全体的に低調。
 最初の種目(混成競技を除く)の男子走高跳では、2m05を有力選手がどんどん落としていく。優勝は2m10を1回目にクリアした学生の醍醐直幸(東海大)だったが、2位に今年31歳になる海鋒佳輝、3位に今年30歳になる君野貴弘と、ベテラン選手が頑張った。
 男子400 mHは河村英昭(スズキ)が、持ち味であるラストの直線の強さを発揮して、大本裕樹(西濃運輸)をフィニッシュ前で逆転して2連勝。記録もシーズン初戦としてはまずまず。レースをこなしながら調子を上げていくタイプ(本人談)。静岡が楽しみになった。
 男子砲丸投は野口安忠(九州情報大クラブ)は、ひじの痛みがある状態で16m21。日大の後輩(福岡県の後輩でもある)、畑瀬聡と2cm差の辛勝だった。ベテラン(と言っていいのか)の笹川勝彦が3位、大学1年の大橋忠司(国士大)が4位。
 女子砲丸投は前日の四大学でも16m56を記録している日本記録保持者の森千夏(国士大)が、16m44で優勝。しかし、6投中ファウルも4回と多く、室内で見せた安定ぶりが消え、昨年の不安定だった森にもどってしまったかのようだった。
 記録的に期待がかかったのは、平戸安紀子(筑波大)の学生記録だったが、惜しくも14点差で届かなかった。

 8月のアジア選手権と10月のアジア大会の選考会も兼ねている今年の春季サーキット。2日間を通じ、代表に前進したといえる活躍を見せた選手はいなかった。強いて挙げるなら女子ハンマー投でパフォーマンス歴代2位を記録した綾真澄(グローバリー)くらいだろうか。明確な選考基準が現時点では示されていない(JOCと派遣選手数の話し合いができていない)し、また、見る側の主観にも左右されることなので、なんともいえないことである。だったら書かなくてもいいのではないか、という意見も出そうだし、自分でもそう思うが、デリートキーを押すのが面倒くさい。

森千夏のコメント
「疲れはちょっとあります。昨日はグライドの引きが甘かったので調整しようとしましたが、今日はリバースが早過ぎて、左足が着く前にリバースしたような感じになってしまいました。
 2投しか記録を残せず、5投目の16m44も記録を残しておいたという投げで、思い切った感覚はありません。やりたい投げは全然できていません。(それは)もっともっと先になってしまう感じです。
 (3月に合宿した)中国で教わってきた練習を中心にやっていますが、それを優先して走りとかを省くことになってしまいます。中国で教わった技術を先に覚え込ませてから、走りを練習に加えようと思っています」

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