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2002/6/7 日本選手権1日目アウトライン
近藤が4m20の日本タイ!!
猛暑の女子1万mは福士


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 とにかく暑かった。14時の気象状況は晴れ、気温29℃、湿度59%、風速0.4m(風向きメモできず)。この時期、夕方になれば少しは涼しくなるものだが、女子1万mが行わる直前の16時でも28℃あった。バックストレートには給水が用意されるくらい。選手の体感温度はさらに高く、優勝した福士加代子(ワコール)は「32〜33℃くらいだったのでは」とこぼすほどだった。
 大会初日ということで、特にトラックは予選が多かった。予選も注意深く見ると面白い。注意深く見なくとも面白いかもしれないし、寺田なんかよりもっと注意深いファンは、もっと楽しんでいるかもしれない。書いてみたらちょっと長くなったので、詳細は「2002日本選手権第1日予選特集」として独立させた。

 決勝種目は7種目(混成2種目を含めると9種目)。男子110 mHは99年セビリア世界選手権代表コンビの争いとなり、谷川聡(ミズノ)が0.01秒先着。同タイムかと思わせるほどの熾烈な争いで、まさに胸の差だった。が、胸の差が具体的に何cmなのか、明確に定義されているわけではない。
 男子円盤投は畑山茂雄(ゼンリン)だけが50mを超え、あとは全員が40m台という低調さ。低調というよりも、これだけ揃って記録が出ないということは、記録が出にくいコンディションだったのだろう。
 男子十種競技の前半は話題性のある記録が生まれた。KUMA's STYLEによれば
@3970点平田卓朗(日体大)※一日目自己最高を75点上回る!(一日目歴代7位)
A3889点石沢雅俊(小島プレス)※一日目自己最高を190点上回る!
石沢は400mで47秒92をマーク!十種競技で記録された日本人最高記録(6500点以上)を上回る
2日目自己記録は平田3632点・石沢3645点。7000点台後半で2人の争いなるか!?

 とのこと。

 女子100 m予選は順当なメンバーが決勝に駒を進めたが、4連勝中の新井初佳(ピップフジモト)の不調が気になった。「アメリカ遠征中にも違和感はあったんですが、4月の終わりから腰に痛みが出て、本格的な練習が再開できたのは5月の終わりから」という状態だったのだ。

 女子1万mは前述のような暑さの中でのスローペースとなった。山中美和子が終始引っ張ったが、最後は好調の福士が優勝。山中は小鳥田貴子(デオデオ)にも抜かれて3位。暑かったとはいえ、中途半端な引っ張り方だったと言われても仕方ない結果に。「もっと速いペースに持ち込みたかったが、できなかった」と、悔しさを隠せなかった。
 女子100 mHでは森本明子(さとえクラブ)が金沢イボンヌ(群馬綜合ガードシステム)に食い下がり、3年ぶりに自己記録を更新。13秒24の日本歴代3位をマークした。
 女子棒高跳は近藤高代(長谷川体育施設)が4m20の日本タイ。ライバル小野真澄(札幌陸協)の屋外の日本記録に並んだが、小野が3月にマークした4m30の室内日本記録には届かなかった。しかし、2人が4m10以上をマークしたのは、99年5月の台湾・高雄の試合以来のこと。