2002/7/21 南部記念
男子三段跳、石川が16m47の学生歴代8位
筑波大2年生最高記録!

 男子三段跳は筑波大の先輩・後輩が熾烈な戦いを繰り広げた。OBの杉林孝法(ミキハウス)と昨年まではジュニアだった2年生の石川和義。6回の試技内容は以下の通り。試技順はベスト8前も石川が先である。

石川  F −15m88− F −16m20−16m47− F
         (+1.8)     (+1.3)  (+2.0)
杉林 13m70−15m96−16m45− F − F −16m80
   (+1.9)  (+1.5)  (+0.7)         (+1.5)

 3回目の16m45で杉林の優勝は確定したかと思われたが、5回目に石川が逆転。直後の杉林は跳躍自体はよくなっていたがファウル。そして6回目に16m80で逆転した。安易なライターなら“後輩・石川の16m47で、17mジャンパーである先輩・杉林に火がついた”とでも書きそうなところだ(実際は取材していないので不明)。
 今大会においては、そういった勝負の部分も重要だったが、記録的にも石川の16m47は価値が高い。というのは学生歴代8位というばかりでなく、筑波大の2年生では過去最高記録なのである。一大学の、それも学年別最高記録がそんなに重要なのかという疑問も生じようが、日本の三段跳シーンをリードする筑波大という特殊性を考えると、その価値は高いと言って差し支えない。
 日本歴代10傑を見ると、17m15の日本記録を持つ山下訓史、歴代2位(17m02)の杉林、歴代6位(16m67)の3人が筑波大。3人の学生時代の記録は山下16m92(学生記録)、渡辺16m67(学生歴代2位)、杉林16m61(同5位)だが、いずれも大学3〜4年時の記録。2年生のときに16m50近くまで記録を伸ばした選手はいないのである(筑波大・村木跳躍コーチにも確認済み)。
 石川は2年前のインターハイでは1cm差で優勝。同年の世界ジュニアでは予選落ちだったが、自己記録に7cmと迫る跳躍を大舞台で披露した。昨年、今年と自己ベストをインカレという“頑張らないといけない試合”で出している点も頼もしい。
 とにもかくにも、先輩・杉林の世界選手権B標準到達を霞ませてしまったかどうかはわからないが、学生選手初の17mジャンパー誕生を期待してしまう石川の跳躍だった(と、書いておけば、ケガからの再起が待たれる渡辺も奮起してくれるだろう)。
寺田的陸上競技WEBトップ