2002/2/26
名古屋国際女子マラソン招待選手発表
元世界最高記録保持者・ロルーペが参戦
“ハーフの女王”野口みずきは“マラソン女王”への第一歩となるのか!?
田中めぐみ小鳥田の初マラソンも注目
千葉真子はエントリーも故障の影響次第か


ナンバー 選手 国・所属 年齢 自己記録 その大会
1 テグラ・ロルーペ ケニア 28 2:20:43 99ベルリン1位
2 イリーナ・ボガチョワ キルギス 40 2:26:27 00ボストン2位
3 エルジビエタ・ヤロシュ ポーランド 30 2:30:15 01セントポウル5位
4 李 賀蘭 中国 24 2:31:05 01中国選手権2位
5 アラ・ザダロジナヤ ベラルーシ 29 2:33:33 00フランクフルト5位
6 スーザン・ミケルソン 豪州 30 1:12:31 01大阪ハーフ4位
7 メリサ・ムーン ニュージーランド 32 33:46:91 01NZ選手権1万m1位
51 安部友恵 旭化成 30 2:26:09 94大阪1位
52 麓 みどり デオデオ 30 2:27:55 00名古屋4位
53 寺内多恵子 資生堂 29 2:28:10 99大阪8位
54 甲斐智子 デンソー 25 2:28:13 98名古屋4位
55 小出正子 積水化学 28 2:28:28 01ロッテルダム2位
56 大南博美 UFJ銀行 26 2:28:32 00名古屋5位
57 欠番
58 千葉真子 佐倉AC 25 2:29:00 99東京5位
59 中山ひろみ ホクレン 31 2:29:39 00ベルリン7位
60 田辺かおり デンソー 26 2:31:31 01ボストン10位
61 田中千洋 トクセン工業 32 2:31:39 98名古屋11位
62 貴貫広子 沖電気 27 2:32:20 00名古屋9位
63 草萱昌子 松下通信 30 2:33:47 00名古屋12位
64 長沼一葉 アコム 30 2:34:02 01シカゴ7位
65 植木美和子 TOTO 23 2:34:36 01名古屋20位
66 欠番
67 小尾麻美 スターツ 25 2:34:42 99北海道3位
68 欠番
69 野口みずき グローバリー 23 1:08:22 02宮崎女子1位
70 小鳥田貴子 デオデオ 24 1:09:04 01全日本実業団ハーフ3位
71 熊谷順子 セイコーインスツルメンツ 27 1:09:46 00全日本実業団ハーフ6位
72 田中めぐみ あさひ銀行 26 31.53.35 98東日本実業団1万m2位

主要選手ひと口解説
ロルーペ(ケニア)
 昨秋のベルリンでは、高橋尚子に完敗しただけでなく、自己の持つ世界最高を更新されてしまった。そういった経緯もあり、主催紙の取材に対し、名古屋では高橋が2000年につくったコースレコード(2時間22分19秒)更新を目標にしているという。
安部友恵(旭化成)
 なんと、東京、大阪、名古屋と3大会連続で出場する。つい先日、3月いっぱいで陸上部を退部することを表明したが、そのことと関係があるのだろうか。過去、同じ年度で3大会連続出場したエリート選手はいるのだろうか。
麓 みどり(デオデオ)
 昨年12月の福岡国際マラソンでは、夫の清水康次(NTT西日本)が2時間9分台で日本人トップ。その1週間後の全日本実業団対抗女子駅伝では、麓はいまひとつの成績だった。マラソンでは果たして…。家族の成績を比べないといけない理由はないのだが、とかく世間は比べてしまいがち。選手本人がはげみとなっていればいいのであって、我々がとやかく言うことではないのかもしれない。
長沼一葉(アコム)
 もう1人の家族選手(という表現が妥当かどうか)が、アコム・長沼祥吾監督夫人でもある長沼一葉。家族が陸上関係者だからといって成績が…(以下、同上)。長沼の場合、室伏広治(ミズノ)、花岡麻帆(オフィス24)らOBが大活躍している成田高出身でもある。高校の後輩が活躍しているからといって成績が…(以下、同上)。
甲斐智子(デンソー)
 4年前の名古屋で一般参加ながら4位と健闘した甲斐。敗れたとはいえ、あの弘山晴美(資生堂)とトラック勝負を演じたのは強烈だった。その走りが評価されて12月のバンコク・アジア大会代表に。本番でも銅メダルを獲得した。
 その2大会でともに日本最高記録で優勝したのが高橋尚子(積水化学)だったのは、単なる偶然だが、そのことが甲斐を“気になる選手”にしたのは事実。自己記録は4年前の名古屋で出した2時間28分13秒。その更新が最低目標となるのだろうか。
小出正子(積水化学)
 昨年のロッテルダムで2位と好走。積水化学歴代2位記録をマークしたが、昨年11月の東京国際女子マラソンで赤木純子(積水化学)に15秒更新されてしまった。その奪回が手近な目標となる。積水化学最高記録を知りたい人は、3月11日発売の陸上競技マガジン増刊「2001年記録集計号」を買うこと。もう知っている人も、買ってください。損はしません。
大南博美(UFJ銀行)
 今回、優勝候補の一角に挙げられている。昨年は妹の敬美が2位となり世界選手権代表となったが、博美は18位と大敗。これまでも、妹と比較するとトラック・タイプと思われてきたが、「妹がマラソン、姉がトラック」という決まりがあるわけではない。双子の片方が走れるのなら、もう一方も走れるはずとはよく言われることだが…。
千葉真子(佐倉AC)
 1万mで96年アトランタ五輪5位、97年アテネ世界選手権3位。当初出場予定だった大阪を、脚の故障で回避し、名古屋にスライドしてきた。横浜国際女子駅伝の際には、出場を明言できなかっただけに、不安は残る。
草萱昌子(松下通信)
 95年の福岡ユニバーシアード女子マラソン優勝者。
小鳥田貴子(デオデオ)
 小鳥田が初マラソン。デオデオは若手の小鳥田、ベテランの麓と、強力なペアを送り込んできた。相乗効果も期待できそうだ。昨年の兵庫リレーカーニバル1万mでは、藤永佳子(筑波大)、渋井陽子(三井住友海上)、そして野口みずき(グローバリー)を破って優勝した。
田中めぐみ(あさひ銀行)
 99年のセビリア世界選手権、2000年シドニー五輪と代表となった。トラックの実績は、千葉真子に次いで今大会日本人ナンバーツー。今大会唯一のインターハイ優勝者(93年)。埼玉栄高OG初の五輪選手が、マラソンでも同校OGのパイオニアとなるか。
野口みずき(グローバリー)
 初マラソン。ハーフの女王。今大会の注目度ナンバーワン。


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