2002/5/19 東日本実業団対抗
故障明けの徳本、5000mで自己新2位!!
1500mと合わせ、2種目で日本人トップ

「今日のレースは自分が主導権を握っていたと思います。秋に(1500mで)3分40秒までいけば、来年の日本新が見えてきます」

徳本一善のコメント
「13分50秒〜14分がノルマでした。13分40秒くらいで引っ張るという話を聞いていたので、それに付いていって、粘るだけ粘って記録を出せたら、という考えでした。1000mまで楽で、2000m、3000mと遅いと感じていました」
 2350m付近でカビル(ホンダ)をかわして前に出て、次の周回ではまたカビルが先頭に立ったが、徳本が後ろから急かすような展開だった。
「今日は引っ張ってもらいましたが、主導権は自分が握っていた感じで、レース全体を見た走りができました。練習はのんびりやってこれだけ走れたわけですから、壁は超えられたかなと思います。調整してしっかりやれば、秋には13分30秒を切れるんじゃないかと思っています」
 箱根駅伝2区でのショッキングな途中棄権(右のふくらはぎの故障)はいまだ、記憶に新しい。冬期練習は不十分な状態で、水戸(5月6日)の5000mで13分53秒44、国際GP大阪(5月11日)1500mで3分43秒80にまで復調していたのには驚かされた。
「本格的な練習を再開したのは4月10日からです。その前に3週間ジョッグはやっていましたが、その間に2回ポイントをやって痛くなることを繰り返していました。実質、4月10日からと言っていいと思います。去年も、2週間で関東インカレに間に合わせましたから、調整の仕方は大丈夫でした」
 昨年7月に話を聞いた際は「来年は1500mで日本記録を狙います。ヨーロッパ遠征にも行きたい」と話していたが…。
「来週のゴールデンゲームには出ず、日本選手権の1500mでアジア大会代表を狙います。5000mにも出る予定です。そして、秋に1500mで結果を出したいと思っています。自己記録(3分42秒14)を更新して、3分40秒に迫るタイムをと。今年は脚をいたわろうと決めましたので、結果にこだわらず、あせらずにやっていきます。日本記録を出すだけの練習は積めていません。秋に3分40秒までいけば、来年が見えてきます。ヨーロッパは、時期的に教育実習(聴講生として単位を受講中)と重なりますので、それが終わって行けるようなら、ということになります」

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