2002/5/19　東日本実業団対抗　最終日アウトライン
新人・笹野が今季日本最高の１分49秒28!!
仙台育英高ＯＢが５種目制覇!!
奥迫、吉田は２冠達成
クラブ・チームの活躍も話題に

　東日本実業団対抗最終日は５月19日、宇都宮市の栃木県運動公園陸上競技場で行われた。
　男子800 ｍは笹野浩志（富士通）が１分49秒28の大会新・今季日本最高で優勝。２位の菅野篤史（自体学）が同タイムの２位。４連勝を狙った森祥紀（自体学）は３位に。男子5000ｍは新人のカビル（ホンダ）が優勝し、２位の徳本一善（日清食品）が13分44秒65の自己新をマークした。女子5000ｍはエスタ・ワンジロ（資生堂）が15分46秒48で制し、１万ｍと合わせて２冠。この結果、男子1500ｍ・5000ｍ・１万ｍ、女子5000ｍ・１万ｍと、仙台育英高出身選手が優勝を独占した。
　男女短距離種目はミキハウス勢が２種目を制した。男子200 ｍは奥迫政之が21秒22（＋0.4）で、女子100 ｍは坂上香織が11秒76（−0.8）の大会タイで優勝。今季200 ｍにも積極的に出場している坂上は、記録こそ向かい風と柔らかめのトラックで今ひとつだったが「後半は意図した走りができている」と、日本選手権に向けて感触はよさそう。女子400 ｍの吉田真希子（福島県体協）も54秒34の大会新をマークしたが、自己記録には及ばなかった。男子400 ｍＨは千葉佳裕（富士通）が今季自己最高タイムの50秒01で優勝。「冬期練習不足」の影響で49秒台を出すことはできなかった。
　奥迫は前日の400 ｍと、吉田は400 ｍＨと合わせて２冠を達成した。
　男子走幅跳は中嶋豊（花輪高教）が７ｍ65（＋0.5）で、同走高跳はアトランタ五輪代表の野村智宏（堀越高教）が２ｍ15で優勝した。
　今年からクラブチームに門戸が広げられ、女子走幅跳優勝の山本絵里（横浜陸上クラブ）ら、（筆者の予想以上に）多くの選手が活躍した（写真はクラブチームが活躍した男子４×400 ｍＲの熱戦）。
　対抗戦の男子は富士通が５年連続７回目、女子は資生堂が初優勝。男女総合は富士通が３年連続３回目の栄冠を手にした。

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