2016/4/28 織田幹雄記念国際前日
主要選手が前日会見
山縣亮太

「ここから良い流れを作っていくために、リオ五輪の標準記録を突破したい。リラックスして走りきることだけを今のテーマにしています」


Q.シーズンに向けて重点的に取り組んできたことは?
山縣亮太 今年の冬はウエイトなどを中心にベースアップに取り組み、シーズンに向けては大阪室内と東京六大学の後、疲労を抜いて織田記念に合わせてきました。体重も一時は4kgくらい増え、ベースアップは上手くできたと思います。練習でも250mとか一定の距離のベストタイムが出ています。手応えをつかんでのシーズンインができているので、あとは100mでそれを発揮するだけです。(昨年も苦しめられた)腰は、今は何の心配もなく万全です。

Q.技術的には?
山縣 やはり緊張すると力んでしまうクセがあるので、大事な試合だからこそ力を抜く練習を、ここ最近はやっています。体に軸を通すようなフォームをつくることだったり、力を中心から発揮していくような力の出し方を少し変えました。

Q.織田記念への意気込みは?
山縣 地元で開催される大きな大会です。ここから良い流れを作っていくために、リオ五輪の標準記録を突破したい。ただ、自信も半分ありますが、不安も半分あります。2015年は(故障などもあって)我慢のシーズンでした。標準記録がまだ切れていないですし、走ってみないとわからないところもあります。練習で手応えはつかんでいますが、不安もあります。期待半分、不安半分です。

Q.日本人初の9秒台という点について、現時点の思いは?
山縣 日本のレベルもだんだん上がってきています。その中で自分が(最初に)9秒台を出したい思いもありますが、今、自分がやるべきことを考えて取り組んでいきたい思いも、一方であります。(その考えで走った結果)9秒台が出ていればいいな、という思いです。

Q.やるべきこととは?
山縣 リラックスです。とにかくリラックスすること。3月の大阪室内も4月の東京六大学も、記録を狙いに行きすぎて走りのタイミングがすごくズレていました。焦らずにタイミングを合わせてやらないと、冬の取り組みが生きてきません。今は緊張も不安もありますが、リラックスして走りきることだけを今のテーマにしています。

Q.高瀬慧選手と桐生祥秀が出場しないことについては?
山縣 正直に言えばリラックスできます。2人ともオリンピックの標準記録を切っていますし、(桐生選手は)テキサスでも良い走りをしていました。どうしても意識していまいますし、どこかで勝ちたい気持ちが生じてしまいます。客観的に見たら自分の方が下のポジションであることは確かです。勝つことを考えたら力みも出てしまいますから、(2人の不参加は)ラッキーです。桐生とは5月8日のゴールデングランプリ川崎で良いレースができるように、ここできっかけをつかみたい。

Q.地元ということで、どんな思いですか?
山縣 今回の織田記念が50回目の節目になります。初心に返り、地元ですので応援に来てくださる方も多いので、山縣が広島出身で良かったと思っていただける走り、誇りを持ってもらえるような走りをしたい。


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