2015/4/23 北京世界陸上競歩代表発表
鈴木「3人でレベルの高い練習をして、金銀銅メダルを取るためにチームとして頑張っていきたい」
谷井「メダル狙いで8位入賞は必ず達成したい」


●男子20km競歩
鈴木雄介
高橋英輝
藤澤 勇
●男子50km競歩
谷井孝行
荒井広宙
山崎勇喜
●女子10km競歩
岡田久美子


選考会優勝で事前に代表が内定していた4選手の会見から抜粋
Q.代表に決まった感想と、本番への意気込みは?

高橋 初の世界陸上代表になります。2月の日本選手権が終わってから、世界陸上を目標に少しずつやってきました。これからも自分のペースで本番まで準備をして、目標としては8位入賞を1つの目安にしています。そこを目標に頑張ります。

鈴木 今年から3年間、今年の北京世界陸上、来年はいよいよリオ五輪、そして17年のロンドンと世界大会が3年続きます。僕の中では20kmの集大成と、ロンドン五輪の後くらいからイメージしてきました。3大会とも金メダルを取りたい。これからは英輝と、また(同学年の)藤澤も一緒なので、3人でレベルの高い練習をして、金銀銅メダルを取るためにチームとして頑張っていきたい。

谷井 世界陸上は(11年の)テグが9位で、前回のモスクワも9位。2大会とも悔しい思いをしてきました。今回は必ず結果を残す強い気持ちで臨みます。リオ五輪でメダルを狙うにあたって、北京世界陸上はメダル狙いで必ず8位入賞を達成したい。

荒井 これまで入賞という最低限の結果も残していないので、北京では最低でも8位入賞を目標に、チャンスがあればメダルを狙いたい。50kmは代表が3人とも自衛隊体育学校なので、3人力を合わせてチームJAPANとして戦います。

Q.鈴木選手の金銀銅メダル独占を目指すという今の言葉を、高橋選手はどう聞きましたか。自分は何色のメダルだとイメージしますか?

高橋 2月の日本選手権のレースを再現できれば、雄介さんが言われたことも起こりうるかもしれません。起こったらスゴイことですが、自分としてはまだメダルの自信はありません。金、銀、10とかになるのではないかと。何色かと聞かれても、初めての世界陸上なので、銅でも嬉しいと思います。自分がやれることをやっていくだけです。

Q.1kmの周回の北京のコースの印象は?

鈴木 500mで折り返す1kmの周回コースは初めてになります。ブレーキとアクセルを踏む回数が増え、疲れが出ることも考えられます。ただ、それを意識しすぎるのでなく、良い状態を本番に持っていければいい。審判に見られる回数が増えますが、それは美しいフォームの選手には有利になる。(1kmのコースが)自分に有利になると考えられれば、結果にもつながることです。

Q.本番までの課題や、調整のテーマは?

高橋 春に富士通に入ったので、千葉の生活や練習環境に慣れて、余裕を持って練習していくことです。8月の北京はすごく暑いと思うので、暑さの中でも後半でグンと上がるペースに対応できる体づくりを夏合宿などでしたい。

鈴木 金メダルを取る自信を持って臨みたいと思っています。そのためには調子を崩さないことがキーポイント。100%に持っていくのでなく、常に良い状態を作って、平常でも良い状態と言える状況を作る。そうした状態でスタートラインに立つことができれば、メダルの色がどうとか考えず、安心してレースができます。

谷井 日本選手権の動きはタイミングなど、安定感に欠けていました。世界陸上までに修正すれば、3時間40分を切る日本記録で歩くことができます。北京世界陸上では3時間40分を切ることが目標。そのための練習計画を立て、スタートラインにベストコンディションで立ちたい。

荒井 まずは故障をしないなど、コンディションを崩さないことです。あとは水分補給や暑さ対策をしっかりやっていきます。中国は時差がほとんどないので、その辺は安心してやっていくことができます。十分に準備をして、自分のベストパフォーマンスを出せるようにしたい。


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