2015/5/3　静岡国際
荻田が５ｍ65のセカンド記録タイ、２度目の標準記録突破
「マウントサックからの新しい助走」に手応え

　男子棒高跳は澤野大地（富士通・自己記録５ｍ83）、山本聖途（トヨタ自動車・自己記録５ｍ75）、荻田大樹（ミズノ・自己記録５ｍ70）のビッグ３が対決。荻田がただ１人５ｍ65に成功して優勝し、自身２度目の北京世界陸上標準記録突破を果たした。
「（失敗した）５ｍ70の１、２本目は、それほど悪い跳躍ではありませんでした。ちょっとしたポールの硬さや、バーの位置など、自己記録ですから、ぎりぎりのところで上手くいきませんでした。３回目はやってはいけないミス。自分で（機会を）なくしてしまいました。勝負所で動きをおかしくしたら致命傷になります。（来週の）ゴールデングランプリや日本選手権でそれをやったら、順位に関わってしまう」

　荻田は１月の室内の試合（フランス）で５ｍ65を跳んだが、「動きの中では、イメージと違う部分が多く、納得できる内容ではない」と課題を持って冬期トレーニングに取り組んだ。４月のマウントサックリレーは記録こそ５ｍ55にとどまったが、澤野と山本に20cm差をつけて優勝した。新しい助走を試して手応えがあったという。
「助走スピードを最初から（一気に）上げるのでなく、スムーズに上げていく助走です。しっかりとした踏み切りを作るにはどうすればいいか、を考えて変更しました」

　ただ、自己記録更新は「簡単にできるものではありません」と、慎重だ。　おそらく、自己新に向けてなすべきことが明確になっているのだろう。
「超えるべき準備をしないと」というコメントに、それが現れていた。


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