2015/5/3 静岡国際
衛藤昂が世界陸上標準記録突破、自己タイの2m28
レース後のコメントを整理して紹介
「踏み切りのタイミングのズレを直すことができた点が自信になっています」


世界陸上標準記録の2m28をクリアした感想
「標準記録も狙っていましたが、派遣設定記録(2m31)を切ってこその世界陸上と自分にプレッシャーをかけてきました。3cm届かなかったのは残念ですが、来週にまたゴールデングランプがあります。そこでしっかり跳びたい」

2m28の跳躍について
「最初は向かい風が気になりましたが、それも収まってくれて、静岡の皆さんが手拍子もしてくださり、良いコンディションで跳ぶことができました。(2m28は)専任コーチから接地がちょっと長いと1回目のあとに指摘を受け、助走から接地を短くすることを意識して走り、踏み切りの瞬間も接地時間を短くして弾ける跳躍をしようと。2回目に良い感じになって、3回目にそれが上手くハマりました。2m31はこれまでも挑戦したことがあります。昨年のゴールデングランプリと今年4月の試合でしたが、はじき返されていました。その点、今日は可能性が感じられた31でした。2回目が良かったですね。3回目は欲が出てしまって完全に力んでしまいました。2m28で苦戦したのが反省点です。2m28を1回で超えたかったですね。2m25は少し***た状態で超えられたので、それを2m28でできれば2m31も見えてきそうだと感じました」

冬期を経て成長を感じられる点
「社会人になって研修を受けている間に、人として成長したかもしれません(笑)。迷わなくなりましたね。冬期が室内などで良くなくて、引きずっていたところがありましたが、研修を大変だなという思いで受けているうちに、少しずつ(精神面が)良くなってきたと感じられています。ヨーロッパに行って室内にも出ましたが、ボロボロで、部屋で1人、暗く過ごしていました。踏み切りのタイミングが完全にズレていました。空中動作を良くしようとして、踏み切りがおろそかになり、本来のタイミングを忘れてしまったんです。タイミングがズレてしまったことでケガもしました。そのズレを直すことができたことも、少し自信になっています。(新しい踏み切り技術というよりも)整えてきた感じです。精度を良くするというか。踏み切りが良くなってくれば、空中姿勢も良くなってくると思います。今はまだ空中のことまでできていませんが」

昨年のアジア大会と戸邊のダイヤモンドリーグでの活躍について
「アジア大会は引きずりました。懸けていた部分がありましたから。一番勝負をしたいと考えていた試合で、シーズンワースト記録を出してしまった。すごく凹みました。そこから踏み切りのタイミングもズレ始めていたのだと思います。(戸邊は)天才だと思っていて、去年みたいな差をつけられてしまうと、もう勝てないのでは、と思ってしまいます。今日は28を跳ぶことができましたが、まだまだですね。僕もダイヤモンドリーグに出られるのなら出たいですけど、まずは底力を付けて2m31、2m30以上の力を付けることが先決です。彼が出てきたら僕も気合いが入るので、良い存在だと思っています」

来週のゴールデングランプリと世界陸上について
「(ゴールデングランプリは)大会の格があります。外国人も参加して、観客もたくさん来てくれて盛り上がる大会。昨年はボンダレンコ(ウクライナ)に大差をつけられましたが、張国偉(中国)にもアジア大会で大きな差をつけられました。その差を少しでも縮められるよう、ゴールデングランプリでは食らいついて行きたい。世界陸上はずっと、テレビの向こう側の試合で、小さい頃から(世界陸上テーマソングの)オールマイトレジャーを聴いて育ってきました。出られたら不思議な気持ちになると思います。代表になれたら、できれば決勝で戦いたい。トップの選手たちが本気を出してくるのは決勝の舞台です。決勝が世界陸上だと思うので、高いところで安定して跳べる力、予選を突破できる力をつけて出場したいです」


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