さいたま国際マラソン
どうなる? 最初の国内選考レースのペース
ハイペースを予測したのはバイサだけ
さいたま国際マラソンの記者会見が13日13時半から、さいたま市で行われた。第1回大会という点と、選手の“思い”については活発な質疑応答が行われた。ペースや記録についてはそこまで活発なやりとりはなかったが、外国勢が中間点通過希望タイムに言及した。
ハイペースを希望したのは、2時間22分03秒(2012シカゴ優勝)の記録を持つアツェデ・バイサ(エチオピア)。
「最初から良いペースで進めば勝算が高くなると思っています。大切なのは、コースをしっかり見ていくこと。中間点が1時間10分になったら良いですね」
それに対してタチアナ・アルヒポワ(ロシア)は「コース図を見る限り2時間25分くらいなら良いタイムでは?」と、起伏が多いことでハイペースにならないという見方を示した。
「35kmからの戦いに力を十分に残すため、中間点を1時間14分台を考えています」
来日するロシア勢は多くが、後半にペースアップする展開をしている。
トラックの実績では、09年&11年と世界陸上連続2位のシルビアジェビウォット・キベト(ケニア)が一番の存在だが、それほど速いペースは考えていない。
「優勝するには1時間12〜13分くらいが必要でしょうか。30kmまでアップダウンが多いので、30kmまではペースを刻んでついていき、30km以降の行こうと思ったところでスパートをかけたい」
日本勢はどうか。
日本歴代2位を持つ渋井陽子(三井住友海上)は次のように話した。
「走った印象として、ノッたっら乗りそうな感じのコースですが、切れたらやばそう。できれば東京切れないで、無事に帰ってきたい」
記録については「2時間30分は切りたい」と、3年間切ることができていない数字を挙げた。渡辺重治監督によれば2時間25分02秒で走った12年名古屋くらいの練習はできているという。「2時間30分は間違いなく切れる」と言い切った。
中里麗美(ニトリ)を指導する高橋務コーチは、2時間22分30秒の派遣設定記録のペースについていくつもりで練習してきた、という。ただ、そのペースは今大会の日本選手には速すぎる、という意見も大会運営側で出ていることを明かした。
記録的に難しい大会となるのは避けられないと、日本陸連の強化関係者も明言した。
「記録が期待しにくいのは間違いありません。結果的に日本選手は集まりにくかった。厳しい大会のスタートになるでしょう。陸連の希望するペースで、力のある選手が走ってみて目安ができていく。(選考を)一発目でやるのは判断がしにくい」
選考会としての評価に関わる部分。14日のテクニカルミーティングが注目される。
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