2015/4/17 織田記念前日
桐生と土江コーチが会見
9秒台への手応えを垣間見せるも
“国内シーズン初戦” “ケガをしない” “200 m用の練習が多かった”
という部分を師弟とも強調


Q.グランプリ初戦を前にしての気持ちは?
桐生祥秀 アメリカで追い参ながら9秒台を出して、今日もたくさんのメディアの方に来ていただき、それだけ注目されているっていうことだと思います。でも、自分のペースでやって来ましたし、今日も(練習など前日にやるべきことを)自分のペースでできました。明日の試合に向けて頑張りたいです。

Q.9秒台の感覚は、その後の練習でも確認できていますか?
桐生 スピード練習はちょっと下げたので(※土江寛裕コーチのコメント参照)、9秒台の感覚では練習していませんが、1回体験したので、試合になったら行けるかな、と思っています。

Q.今の状態は?
桐生 悪くもなく、良くもなく、普通の感じで来ています。

Q.100 mと200 mに出られますが、それぞれの目標は?
桐生 200 mはペース配分が得意ではありませんが、最初の100 mからガンガン行って、もつところまで持てば、という感じで思いきり行きます。100 mも中盤あたりの乗り込みが良いと、後半につながると思う。そこはリラックスしていきたいです。

Q.2015年シーズンを通しての目標は?
桐生 最大の目標は世界陸上で活躍することです。織田記念も通過点というか、ここからシーズン始まるという(位置づけの試合)。8月の世界陸上でしっかりとラウンドを重ねて、将来的にはファイナリストとして戦うことが目標なので、そこに向けてだんだんと力をつけていきたいです。

Q.土江コーチはテキサス後の手応えは? どんな練習をしてきましたか。
土江寛裕コーチ テキサスの後は移動も長かったので、最初の1週間は疲労を抜き、そこから少しレベルを下げて(※下のコメント参照)練習を重ねてきました。広島は毎年条件も良いので100 mも200 mも記録が期待されますが、あくまでも8月の世界陸上に向けて、国内シーズンを良い形でスタートさせることが狙いです。無事に終わることが一番です。

Q.今日、練習で走った感想は? この大会に対するイメージは?
桐生 ここで2年前に記録(10秒01)が出て、自分の陸上人生が変わっていきました。でも、去年はここでケガをして、そのあとケガが多くなりました。反発の強いトラックなので、ケガに気をつけて2種目を走りたいと思います。冬期は、ケガをしない体づくりをしてきたので、この試合もケガをしないで終わりたい。

Q.練習でスピードを下げたのは、疲労を抜くという意味ですか。
土江コーチ 200 mの距離に対応できるように、ということです。スピードを下げたというよりも、ある程度高いペースで、距離を走ったという感じです。

Q.山縣亮太選手(セイコー)が欠場しましたが、そのことに対する思いは?
桐生 山縣さんとは2年前も去年もここで一緒に走りました。ライバルとしてすごく意識してきましたから残念ですが、他にも高瀬(慧・富士通)さん、藤光(謙司・ゼンリン)さん、飯塚(翔太・ミズノ)さんと、強い先輩たちがたくさんいます。1人いなくなっても安心できません。自分のレースをしないと負けると想定しています。油断したら絶対に行かれてしまう。気を引き締めて行きたいです。

Q.明後日の天気予報が雨ですが、、、。
桐生 雨のレースは慣れてるっていえば、慣れています。高校の時は狙おうとした大会は全部雨でした。それで雨はもう気にならなくなりましたね。晴れても雨でも関係なく行きます。

Q.土江コーチはテキサスではスタートにポイントを置かれていましたが、今回はどこに?
土江コーチ テキサスからここまで、200 mもしっかり走れるように練習してきました。100 mでやることはテキサスと変わりません。スタートをキチッと出ることで、次のギアに上手くはまっていく。そこがテキサスではできたので、今回も同じ感覚で再現できればと思っています。


寺田的陸上競技WEBトップ