2015/5/24 関西実業団3日目
的場が57m35でハイレベルの女子やり投を3年ぶり制覇
「アップでこうやったら飛ぶ、というイメージができ、それが2投目にできました」

 女子やり投は的場葉瑠香(大阪ガス近畿)が2回目に57m35を投げ、3人が55m以上というハイレベルの戦いを制した。
「この冬は肩の痛みもあって練習が積めていなくて、4月には取りやめた試合もあって(シーズンベストは50m41)、日本選手権に合わせて少しずつ動かしていけば良い、と思っていました。でも、アップを始めたら良い状態で、こうやったら飛ぶんじゃないか、というイメージができ、それができたのが2投目でした」
 1投目では「外側に開いてしまった」というやりの方向を、2投目は真っ直ぐに投げることができたという。トレーニングでも「走ること、飛ばすこと、物を扱うこと」とすべて、投げる方向に真っ直ぐに力を加えることをイメージして行ってきたという。

 57m35は的場にとって「自己4〜5番目の記録」だが、自己ベストとの差は1m半。自己記録の58m93は日本歴代6位だ。
「体力面が落ちていても、やりたいことができればある程度投げられるとわかりました」
 自己記録は2012年の日本選手権2位のときの記録である。今年の女子やり投は海老原有希(スズキ浜松AC)が63m80の日本新をマーク。山内愛(大阪成蹊大)が58m76、斉藤真理菜(国士大)が57m90と学生勢も好記録を投げている。
 日本選手権の目標は? と質問すると「もう一度表彰台に乗ります」と、控えめとも、強気ともとれる答えだった。
 ちなみに的場は、2012年の関西実業団でも優勝している。

※実業団登録が今年から大阪ガス近畿となっているのは、4月から朝原宣治さんが主任コーチを務めるNOBY T&F CLUBの専任コーチに就任したため。

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