2014/7/27 トワイライト・ゲームス
山縣が3年ぶりの4×400mR出場で慶大Vに貢献
ラップは
46秒3
ショートスプリンターがロングスプリントに取り組む理由とは?


レース後の一問一答
Q.久しぶりに400 mの距離を走った感想は?
山縣亮太 走る前からしんどいのはわかっていましたが、走ってみてやっぱり400 mはしんどいなと、改めて実感しました。練習で200 m+200 mとか、350mとか、400 mを意識した練習もやっていましたが。でも、その練習のときよりもラスト100 mのところでちょっと余力があったので、前にいた1人か2人いましたが、巻き返すことができました。400 mの練習のおかげかな。

「今日のラップは46秒3でした(慶大計時)。過去の最速タイムは高校1年のときの46秒9」
Q.過去に個人種目の400 mに出たことは?
山縣 個人の400 mはありません。マイルは高校3年間、ずっとやっていました。大学に入って1年のときに2回走りましたが、それ以来なので2年10カ月ぶりくらいです。今日のラップは46秒3でした(慶大計時)。過去の最速タイムは高校1年のときの46秒9です。

Q.大学1年のマイルで後半に失速したことのトラウマはなかった?
山縣 トラウマといえばトラウマかもしれませんが、飛ばし過ぎるとラストはそうなるとという可能性は頭にありました。でも僕は、前半をセーブして入ってラストで上げられるタイプではないので、前半もスピードを落とし過ぎずに行くこと、ちょうど良いペースで行くことをイメージしていました。ラストはしんどかったですけど、前回よりもまともに400 mを走れるようになりました。

「自分の中にペースの指標があったので、落ち着いたレース運びができました」
Q.今日、確認できて良かったことは?
山縣 200 m通過を21秒後半、300 mを33秒前半から中盤というイメージをしっかりと持って入りました。400 mを走りきるならこのくらい、というイメージをしっかりとつかめていたのが良かった。前に人がいたりして、本番はどうなるかわからないなか、自分の中にペースの指標があったので、落ち着いたレース運びができました。2走なのではっきりわかりませんが、バトンを受け取ったのは3〜4番だったと思います。次の3走が良い位置に並べるよう、200 mをトップに近い位置で通過することも自分の役目の1つでした。前半を飛ばす(予定通りの)良いレースができたと思います。

「ロングスプリントにはもしかしたら、100 mを走るヒントがあるかもしれない」
Q.目的は強化の一環?
山縣 ロングスプリントをしばらく、練習でもレースでもやっていませんでした。それと、ロングスプリントにはもしかしたら、100 mを走るヒントがあるかもしれないと思っているんです。400 mの良いところは、考えながら走れるところにあります。動かし方だったり、ペース配分だったり、意識をして走ることができて、それらは100 mにも生きる部分です。僕は、100 mにもペース配分は少なからずあると思っているし、無駄のない理想的な動きもあると思っています。それを頭で考えながらできるのが400 mの良いところです。

Q.この大会前に進路がSEIKOと公表されました。
山縣 進路はいずれ発表されると思っていましたからいいのですが、それよりもトワイライト・ゲームスでマイルを走ることが記事になって、僕の中では一番のプレッシャーでした。

「陸上部のない企業は(ノウハウがないことが)弱みでもありますが、強みにもなる」
Q.陸上チームを持たない企業を選んだ理由は?
山縣 陸上チームのない企業はある意味、“可能性のある企業”だと思っています。自分自身で何が必要か(を考えないといけないし)、それを提示したらサポートを考えてくれると言ってもらっています。自分の好きなことができるし(責任をもってやる、というニュアンス)、後輩が入って来る道ができて、新しい受け皿になるかもしれません。陸上チームとしてのサポートがある企業はいくつかあり、自分にベストのサポートが受けられのはそういうところかもしれませんが、そこまでベストでなくても(やり方によってはない方が)いいかもしれない。陸上部のない企業は(ノウハウがないことが)弱みでもありますが、強みにもなると思いました。

Q.拠点をアメリカに移すという報道もありますが?
山縣 具体的にはまだ決まっていません。行けたらいいな、と思うところはありますが、本当に一緒にやりたいチームかどうかは行ってみないとわかりません。行ってみて、合わなかったら、拠点にすべき場所は他にもあると思いますし。

Q.1人で練習するのではなく必ず、チームに入るかコーチにつくかをするということですか?
山縣 はい。そうなります。

Q.400 mをまた走りたい?
山縣 今日、走った後のしんどさを思うと、また走りたいとは思いませんが、先ほど言ったように400 mの練習が100 mに生きると思っていますし、その中で安定して400 mのタイムを出せる力がついたら、チャンスがあったらどこかでまた走ることもあるかもしれません。

Q.日本インカレのマイルは? 監督は起用したいと話していましたが。
山縣 そこはまだ決めかねています。監督は乗り気ですが、僕は乗り気じゃないので。

Q.山縣選手と小池祐貴選手(世界ジュニア200 m4位)を起用して勝つプランもあるとか?
山縣 見る方は、そういうリレーも見たいと思うのでしょうが(笑)、走る方は…僕のメンタルが持つかどうか。


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