2014/2/23 東京マラソン
日本人トップはマラソン3レース目の松村
2時間08分09秒でアジア大会有力候補に


会見の一問一答
「25kmで離れた後に立て直すことができました」
Q.レースを振り返ると?
松村康平 目標は順位、タイムなど色々とありましたが、2時間08分09秒は目標としていたタイムを達成できました。嬉しく思っています。
Q.レース展開を振り返ると?
松村 今回は日本人用のペースメーカーが付かないので、比較的速いペースになると覚悟していました。後ろに引いてしまって付いていかないような走りをすると、2時間10分、11分のレースになる。最初から付いて行くつもりでした。序盤は思ったよりもきつさを感じていましたが、10km、15kmあたりからリズムが取れてきて、ペースも落ち着いてきました。その時点では今日はなんとかなるかなと思ったのですが、そのあと脚に来てしまって。25km過ぎに離れたときは脚がきつくなってしまいました。でも、そこで一呼吸つくことができて立て直すことができたんです。日本人トップ(黒崎拓克・コニカミノルタ)も思ったほど離れていなかったので、動かして行くことができました。

「8本目(最後)の40km走は2時間10分くらいまで上げました」
Q.立て直したところは動きやリズムを変えたのでしょうか? そのために、今回の練習のタイム設定を上げてきた?
松村 25kmで離れたところでしっかり前に付けたら違ったのでしょうが、(日本選手は黒崎以外)つけなかった。ペースが上がらないなかで前に出たり下がったりしていましたが、自分が前に出たときにリズムを作ることができました。前の選手も近づいて来ているように見えて、追うことができたんです。40km走は例年通りに2時間20分切りから始めました。今回は11月から8本でしたが、最後の40km走は2時間10分くらいまで上げました。

松村のマラソン全成績
回数 月日 大会 成績 日本人 記 録
1 2012 2.05 別大 4 1 2.11.18.
2 2013 3.03 びわ湖 7 4 2.10.12.
3 2014 2.23 東京 8 1 2.08.09.

「レースペースに近い練習でもタイムを追うことができました」
Q.2日前の会見では練習に手応えがあると自信を見せていましたが、3回目のマラソンですべて自己記録更新ですが、どこが成長していると感じていましたか?
松村 練習が例年よりもできた感じがありましたね。ニューイヤー駅伝の頃は動かなかったのですが、全国都道府県対抗男子駅伝の頃から動き始めました。都道府県駅伝、合宿と徐々に上がって来たんです。タイム的には以前と変わりありませんが、天草(熊本県)のアップダウンを使ったコースでした。その後、レースペースに近づけた練習でも比較的動いていて、タイムも追うことができました。(成長については)マラソン練習をすることで地力がつき、マラソンをやった後も調子が良い状態になった。トラックでも去年、自己新を出せています。マラソンに出ることもマラソン練習をすることも、地力を付けるのに役立っています。

「練習の最後で動かないときにマラソンを意識してやってきました」
Q.最後の2.195kmが6分43秒と速かったのは、そういう練習ができていたから?
松村 過去2回のマラソンでは7分かかっていました。去年のびわ湖では40km通過が2時間3分ちょうどで、7分を切っていたらサブテンだったんです。ラスト2.195kmを動かさないといけないと、ずっと意識してきました。(追い込んだ)練習の最後はなかなか動かないのですが、そういうときこそマラソンを意識してやってきました。

「世界陸上、オリンピックで入賞できるようにしていきたい」
Q.アジア大会代表に推されたら、出場する意思はありますか?
松村 この成績で代表に選ばれることがあったら、出場したいと思っています。
Q.最終目標は?
松村 今までは世界陸上やオリンピックの代表になることを考えていましたが、今回東京を走ってみて世界レベルを痛感すると同時に、そのなかで戦っていきたいと思うようになりました。世界陸上、オリンピックで入賞できるようにしていきたいです。


寺田的陸上競技WEBトップ