2014/2/21 東京マラソン前々日会見
海外3選手は大会記録更新に意欲
初マラソンの宮脇と練習に手応えのある松村は2時間9分切り、
練習に不安のある藤原はサブテンが目標


会見前のフォトセッション写真
「東京のコースレコードは100%可能」(トラ)
Q.コースレコードは2時間06分50秒ですが、目標タイムは? それと、世界で活躍できるようになった理由は自身で何だと思いますか?
トラ 将来的には世界記録も破りたいと思っています。東京のコースレコードの2時間6分50秒も明後日、それを上回る記録を出せるような良い走りをしたい。友人たちとも、100%可能だと話している。(世界で活躍できているのは)しっかりと練習したから。練習をすることで全てのことを得られるのです。練習に集中し、目標をもって練習することです。
キルイ 東京マラソンは久しぶりなので、何か良いことをやりたい。昨年は故障をして悩み、苦しみましたが、みんなが親切にしてくれて元に戻ってきています。それを見せたい。(世界で活躍するには)とにかく規律が大事だと思います。トレーニングのルール、規律を守ることが重要だと思う。
キピエゴ 今大会で自己記録を更新するプランです。自己記録を更新すればコースレコードも破ることができます。先頭集団は素晴らしい選手たちで構成されると思うので、コースレコードは必ず塗り替えられる。自分が成功した理由は努力と練習です。つねに全身全霊でトレーニングをしてきました。

「先頭集団について行くこともあり」(宮脇)
「今回は集中力の勝負になる」(藤原)

Q.どんな気持ちで世界と戦いたいと思って、ここまで準備してきましたか? 目標タイムは?
宮脇千博 初マラソンで招待していただき光栄です。初マラソンで失うものは何もありません。今年は世界選手権もオリンピックもない年なので、思いきり走ることができるレースです。先頭集団に付いて行くこともありじゃないかと思っています。目標は2時間9分以内で、上限はありません。行けるところまで行きたい。
藤原新 この舞台に戻って来られて嬉しいです。支えてくれた人たちに感謝します。今回は良い練習ができなかったので、2時間10分を切るのが目標です。ワールドクラスのランナーが集まったので当然、3分を切るペースになる。食らいつくなら食らいついて、後半どれだけペースダウンを抑えられるか。今回は集中力の勝負になると思う。集中力を高めてレースに臨みたい。
松村康平 世界最高峰の舞台に招待していただき、心から感謝したいと思います。3回目のマラソンですが、サブテンはまだありません。今回はしっかりと練習が積めてきたので、2時間8分台を狙ってレースを進めたい。



「緊張しないで走ることができれば勝利」(キルイ)
「イラストの光景の中に入りたいし、最高の場合は前で」(松村)

※早野ディレクター(インターハイ800m優勝者)が上のイラストを紹介。
キルイ 良い絵ですね。こういった方たちが来ると思います。一度、韓国の大会でペースメーカーをしたとき、日本選手が勝ちました。(イラストでは余裕の表情だが?)そうなったら素晴らしいですね。マラソンは緊張しないで走ることができれば、勝利を収めたも同然です。
藤原 イラストの僕は右手でキルイ選手をつかもうとしています。気をつけてください(笑)。目がイっちゃっていますが、そのくらい頑張りたい。
宮脇 東京を選んだのは海外のトップ選手たちと戦うことができるのが魅力的だったからです。イラストでは離されかけていますが、しっかり最後まで食らいついていきたい。(2020年の東京オリンピックは)決まった瞬間に“これはチャンスだ”と思いました。まずは次のリオ五輪にマラソンで出ることを目指しますが、(最終的には)東京オリンピックでメダルを取ることが目標です。イラストのような結果にできるよう、初マラソンから良い結果を出していきたい。
松村 持ちタイムも実績も、他の招待選手に比べて自分が見劣りするのはわかっています。明後日はあのイラストの光景の中に入りたいですし、最高の場合は前で走りたい。
トラ (イラストの場面に入っていないが)それは実際のレースで見られることになるでしょう。私は強豪選手の1人のつもりでいます。しっかりとトレーニングもしてきたので、気象条件が良ければ良い走りができる。
キピエゴ (初の東京マラソン2勝目がかかっているが)東京のコースは大変な箇所も含め、よくわかっています。特に35km以降が難しいので、前半でペースを上げすぎると後半が大変になる。初めての東京V2を私が最初にやりたい。

「丸亀は無理をしないでペースダウンしたが、その後の練習は問題ない」(宮脇)
Q.宮脇選手と藤原選手は丸亀ハーフマラソンが良くありませんでしたが、その後の3週間の練習はどうでしたか?
宮脇 丸亀はトレーニングの一環でしたが、62分30秒くらいでは走りたかった。15km過ぎに右脚に違和感が出て、東京もあるので無理をしないでペースを落としてフィニッシュしました。アクシデントはあった割にはまあまあの走りでしたし、その後も問題なく練習に戻ることができました。それまでは距離を踏むことがメインでしたが、その後はレースペースに体を戻す練習をやってきました。
藤原 丸亀のあとネッパツ(発熱)しまして。インフルエンザでした。1週間練習を休止して、その後は調整だけです。体としてはフレッシュですが、その一方でトレーニング不足であるのも事実です。それが吉と出るか凶と出るかわかりません。初マラソンに臨むような気持ちです。
Q.キルイ選手は昨年、故障で世界選手権を欠場しましたが、ケガの状況と、どんな練習ができたかを教えてください。
キルイ 回復しました。ケガは選手にとって最大の敵ですが、カムバックして長い距離の練習もできています。38km、40kmも走ったし、2時間40分続けて走るメニューも行いました。完全復帰できたと実感できています。それが正しいやり方だったことを日曜日に立証します。


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