2014/5/30 日本選手権混成前日
3選手が語った日本選手権への意気込みと目標

中村明彦(スズキ浜松AC)
「8000点にどこまで近づけるか、乗せることができるか、という挑戦です」
Q.日本選抜和歌山大会の後の1カ月間は?
中村明彦 和歌山の棒高跳でボックスに落ちて右足の踵をつぶしてしまったので、10日間走れませんでしたが、その間に投てきでできることをしっかりとやることができました。どこを強くするとかは考えず、和歌山で良かった点を踏まえ、悪かった点を修正して、流れは変えずに精度を上げるイメージで練習してきました。
Q.明日の目標は?
中村 8000点にどこまで近づけるか、乗せることができるか、という挑戦です。
Q.目標達成のためのカギとなるものは?
中村 十種競技なので全部になってしまいますが……(和歌山で良くなかった)走高跳と、投てき3種目です。投てき種目を和歌山から修正してきて、その3種目でどこまで自己記録を伸ばせるか。今まで投てき種目は重点的にはやってきませんでしたが、もうそろそろと色々な方から言われていますし、ここに来て、こうすれば飛ぶ、というのが今のレベルなりにわかってきました。今まで投てき種目では、どうすれば、というものもありませんでしたから。

右代啓祐(スズキ浜松AC)
「自分の今のポテンシャルは、8300点に乗せるものはある」
Q.日本選抜和歌山大会の後の1カ月間は?
右代啓祐 試合が終わると疲れを抜く期間をだいたい1週間くらい設けますが、今回は記録を出して、次の日にはもう体を動かそうか、と感じたくらいに疲労が例年よりもなかったですね。日本選手権に向けてスムーズに練習に入ることができました。練習では持っている能力を維持するだけでなく、特に走る種目に関しては強化する期間も設けました。万全の状態で、自信を持って臨むことができます。
Q.明日の目標は?
右代 和歌山で出した記録がたまたまと思われないように、自分自身もたまたまとは思っていませんし、もう一度日本記録を更新したいです。一番の目標はアジア大会の派遣設定A(8311点)を破ってアピールすることです。自分の今のポテンシャルは、8300点に乗せるものはあると感じています。しかし和歌山で挑んだときと同じように、記録を狙うというより1種目1種目、大事に積み上げて行くことに重点を置いてやりたい。
Q.目標達成のためのカギとなるところは?
右代 大まかに言えば1日目を、4159点だった和歌山の周辺の点数で終了すれば、調子が良いと思っていただいていいと思います。細かく言うと100mと走幅跳の2種目で、上手く記録を残せれば。ダメなときはこの2つがいつもダメなので。2日目はほとんどが技術種目で、なかでも棒高跳はこの1年間強化してきて、和歌山の後に跳び込んだり助走リズムを見直して、細かい修正もできています。自分としてもそこに期待しています。一番大事にしているのは1日目(の序盤)で、そこを頑張って2日目につなげたい。

桐山智衣(モンテローザ)
「まずは連覇です。そして自己記録を5600点台に乗せたい」
Q.日本選抜和歌山大会の後の1カ月間は?
桐山智衣 5月前半の2週間は東京で、田中宏昌監督やモンテローザの先輩たちと合宿をしました。各種目の専門の方たちに見ていただいて、どの種目もスキルが上がっています。それを明日からの結果で出したいと思っています。
Q.明日の目標は?
桐山 まずは連覇です。11年、13年と勝ちましたが、12年に負けたことで続けて勝つことの意味に気づきました。そして自己記録を5600点台に乗せたいです。
Q.目標達成のためのカギとなるところは?
桐山 走れていれば100 mH、200m、走幅跳と、七種競技の7分の3はスプリント系種目なので、走りで持っていくことができます。1日目にハードルと200mがありますし、砲丸投の嫌いじゃありません。走高跳がポイントになってきますが、1日目でしっかり点数が取れれば、2日目は加点していくイメージです。投てき種目の技術が追いついていませんが、課題を持ってトレーニングをしてきました。それが自己新につながると思っています。


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