「ここ1本という走りができなかったので代表まで行けなかった。我々にも責任があるが、堀江は周りに惑わされてしまった。几帳面で周りに神経を配る子だったからね。それを乗り切るにはトレーニングしかないんだけど、大きな目標のためには何が何でもやるんだ、周りは関係なく“我が道を行くんだ”という図太い神経を持てなかった。選手の側が我々を『この選手をどうしても行かせてやる』という気持ちにさせるオーラを発せられないと損をしちゃう。我々の側の『この選手をなんとしても』というものが噛み合えば、上手くいくこともある。なかなか1人だけを全力で見てあげることができないけど、堀江はもう少しきめ細かく見てあげられたらよかったかな。ある程度のものは持っていたからね。でも、よくやったよ。人間、最後という気持ちでやれば堀江みたいにやれる」 |