2014/11/23 九州実業団駅伝
3月の手術から復帰した堀端が1年ぶりのレース出場も
旭化成は大会史上最低順位の5位
ニューイヤー駅伝出場に意欲
堀端宏行(旭化成)が昨年の九州一周駅伝以来のレース出場となった(4区区間5位)。
堀端 昨年の九州一周駅伝の延岡入り以来のレースですから1年ちょっとぶりです。それから左ヒザに痛みがあって、腸脛靱帯かと思っていましたが全然治らず、2月中旬にJISSでMRI検査をしたら左大腿骨の離断性軟骨炎と診断されました。軟骨に亀裂が入っていたんです。3月末にオペをしました。
3月頭から丸々4カ月、ジョッグもできなかった。6月に入って1分ジョッグ&1分ウォーキングというメニューから始めて、60分ジョッグができ始めたのは8月中旬以降だったという。9月に入って距離を伸ばし、15〜16km(ジョッグかペース走)や1km×5本のインターバルなどを始められた。
堀端 今日は、ヒザのことを考えたら(距離的に?)4区しかなかったのですが、強い選手が集まる区間ですから不安はありました。ただ、1年ぶりのレースで、やっとここまで体調を戻すことができたんだ、というホッとした気持ち、嬉しさもありました。でも、不安の方が大きかったですね。今日は立ち上げ段階で出たレースで、実験的なものも兼ねていました。痛みはだいたいなくなってきていますが、まだ安心できる状態ではありません。MRIなどでヒザのチェックをしながらやっていきます。
原因ははっきりしていないが、「当初痛めていた箇所に負荷をかけないようにジョッグを続けていたために、違う箇所が骨折した可能性もある」と堀端は考えている。
昨年の九州一周駅伝は、九州全県を回る壮大なロードリレーの最後の開催だった。熊本県生まれで、宮崎県延岡市の旭化成に進んで世界陸上マラソン代表に成長した堀端。「最後の九州一周駅伝が、自身にとっても最後の大会になることも覚悟したか?」という質問には「手術直後は歩くのも大変で、あれが最後になるのかと、ちょっと過(よ)ぎった」と言う。
堀端 ただ、ケガをしている間はJISSにお世話になって、中途半端にジョッグをするのもよくない状態だと言われました。九州一周駅伝が終わってずっと痛みがあって、その原因がわかったのでやることが決められました。筋トレなど、走ること以外の基礎的なトレーニングですが、やることは絞れていたので、今はこれを頑張るしかない、という覚悟を決められました。
3月のびわ湖マラソンに出場することを目標にしているが「厳しい」と認識せざるを得ない状況だ。そして、ニューイヤー駅伝出場についてはどう考えているのか。
堀端 びわ湖で本来の走りができるかどうか。びわ湖を走るのなら、駅伝にからむ走りができないようでは、びわ湖も“走るだけ”になってしまいます。ニューイヤー駅伝にこだわって走る状況を作らないといけないと思っています。
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