2014/8/2 インターハイ4日目
ヘンプヒルが5519点のジュニア日本新
「これまでしんどい練習をしてきたので、やりきれる自信はありました。他の選手ができないようなことをしてこそ自分だ、っていうのがあります」
競技後の一問一答
「記録のことよりも、楽しもうということを一番に考えていました」
Q.800 mをゴールしたときの気持ちは?
ヘンプヒル恵 800 mは自己新というか2分18秒を切ることを計算上の目標としていたので、それを切ることができてすごく良かったです。レース展開的にも後半、積極的に行けたので良かったと思います。
Q.ジュニア日本新とわかったときは?
ヘンプヒル恵 5500点を目標にしてきてそれを突破できた嬉しさと、記録を塗り替えられた嬉しさの両方あります。
Q.800 mをスタートする前の気持ちは?
ヘンプヒル恵 記録のことよりも、楽しもうということを一番に考えていました。(記録のことを意識して)ガチガチになると走れないと思ったので、混成競技の仲間たちとちょっとリラックスして、話をしたりしていました。みんなで背中を押し合いながら頑張りました。
「チームでやってきた3年間を、インターハイの場で発揮しようとインターハイを選びました」
Q.(質問不詳)
ヘンプヒル恵 風に恵まれませんでしたが、その中でもベストに近い記録で走れそうでした。あまり**に記録は考えないようにしていましたが、走幅跳が思ったより跳べたので、このまま行ったら行ける兆しが見えていました。インターハイで勝つことと5500点を出すことを目標にずっとやってきて、そのために世界ジュニアもやめたので、ここに懸ける思いが強かった。
Q.世界ジュニアをやめたのはやはり、インターハイという思いから。
ヘンプヒル恵 リレーもありましたから、チームにも役立ちたいという思いがありました。個人種目にも集中するためと。欲張ると、どちらか失敗する可能性が高いと思ったのです。チームでやってきた3年間を、インターハイの場で発揮しようとインターハイを選びました。
「跳躍系はビビってイケない部分がありましたが、1回思い切ってやってみたらできたんです」
Q.これだけたくさんの種目を掛け持ちするのはしんどくないですか?
ヘンプヒル恵 しんどいですけど、これまでしんどい練習をしてきたので、やりきれる自信はありました。他の選手ができないようなことをしてこそ自分だ、っていうのがあります。それが頑張れている理由です。
Q.他の選手と一緒ではイヤ、という気持ちがある?
ヘンプヒル恵 あります。一番しんどくても記録を出せる、っていうのが自分のモットーというか…。前半は400 mRが2本だけで、楽すぎてあまり走れませんでした(笑)。いつも走っているので、詰め込んだ方が自分的には走れるので…おかしいですよね。
Q.一部では“女鉄人”と言われているようですが?
ヘンプヒル恵 普通の高校生です。みんな、やればできると思います。
Q.5500点を突破できたのは何が良かった?
ヘンプヒル恵 一発目のハードルであの記録(13秒57・+0.6)が出せたことと、あとは走幅跳(5m81・+1.5)ですね。走幅跳が去年より1m近く伸びています。
Q.それができたのは、何が一番の理由ですか。
ヘンプヒル恵 練習中に自信をつけたことが大きいですね。跳躍系はビビってイケない部分がありましたが、1回思い切ってやってみたらできたんです。それが自信になって記録につながってきました。
Q.思い切ってやれたのは練習ということですが、何かの試合でも?
ヘンプヒル恵 練習もですし、ファウルを怖がらないことを前提に、気持ちの面で思い切ってやろうと…気持ちです。
「5500点ではまだまだ足りないし、日本記録を出してからでないと世界は見えてきません」
Q.将来的な目標は?
ヘンプヒル恵 顧問の先生とは来年の世界陸上をと。世界ジュニアをあきらめたときから、世界陸上に向かっていこう、目標として頑張っていこうと話しています。
Q.オリンピックは?
ヘンプヒル恵 オリンピックも視野に入れていますが、まずは目の前にある試合から目標にして、だんだん力を上げていきたい。結果がついてきてくれると思うので、まずは世界陸上です。
Q.将来的にも種目は七種競技で?
ヘンプヒル恵 ずっと七種で行って、いきなり100mHに切り換えるのが先生の考え方です。私もそれがいいな、と思っています。七種競技をやっているとハードルも伸びると思うので、大学でも七種をやろうと思います。
Q.東京オリンピックは100mHで?
ヘンプヒル恵 そこはまだ七種だと思います。6年後は。
Q.とりこぼした種目は?
ヘンプヒル恵 砲丸投(10m46)と、200 mは仕方ないですけど(25秒39・−2.3)、あとはやり投(39m84)ですね。投てきが練習していた力が出せなくて、惜しいことをしたなと思います。砲丸投は11m、やり投はせめて40mは超えたかったですね。
Q.やり投は試技順を代わってもらっていましたね。
ヘンプヒル恵 マイルがあったので2回目と3回目は一番前の試技順に代わってもらいました。だいたい、いつもそうですね。2投目からはマイルや別の種目が重なることが多いです。
Q.ウォーミングアップはできるんですか?
ヘンプヒル恵 横でちょこちょこと走ったり(笑)。そんなに本格的にはできなくて、今日のマイルもしんどかったです。
Q.小学校ではハンドボールをされていたんですよね。
ヘンプヒル恵 ハンドボールです。陸上競技とは何の接点もなかったですね。中学は国際コースに行くために入ったのですがハンドボール部がなくて。走るのはもともと好きだったので陸上を選んでみたら、個人種目が自分にものすごく合っていたみたいで今まで続けています。
Q.ハンドボールでスタミナが培われた?
ヘンプヒル恵 サイドっていう一番遠いところをひたすら走っていました。走るのは得意でしたね。
Q.5500点は、世界で戦っていく上でどんな意味を持ちますか。
ヘンプヒル恵 嬉しいは嬉しいのですが、まだまだ足りないし、日本記録を出してからでないと世界は見えてきません。
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