2014/3/2 びわ湖マラソン
前回びわ湖は2時間20分台だった選手が躍進シリーズA & 兵庫雑草ランナーシリーズ@
8位の高瀬は2度目のマラソンで好感触
先輩・松村の快走に刺激を受けるも冷静なレース展開

 高瀬無量(日清食品グループ)は2時間12分31秒で8位という結果に、若干ではあるが感無量の面持ちだった。
「贅沢をいえばタイムは物足りませんが、ぜんぜん満足です。最後まで走りきるのが目標で、しっかりと走り切れました」
 10kmで先頭集団から離れ、「無理をしないで第2集団で走った」が、先頭集団で走った選手たちが落ちてきたこともあり、後半にどんどん順位を上げていった。「20km以降はビルドダウンしましたが、最後まで動かして上がることができました」

 2年前のびわ湖が初マラソン。山梨学大から入社1年目で、ニューイヤー駅伝5区で区間賞。自身の区間でトップに立ち、チームの優勝にも貢献した。量の多い練習をいとわずにこなすことができる選手で、マラソン向きの選手と期待された。
 しかし、中間点を1時間03分41秒で通過した先頭集団についたが、後半で大きく失速。2時間20分49秒で55位と沈んだ。
 昨シーズンは故障で継続した練習が積めず、マラソン出場は見送らざるを得なかった。2年前のシーズンも、夏は故障で練習が中断していた。
「年間を通じて練習して挑戦した方が良い。今年はそれができました」

 前週の東京マラソンで日本人トップ(2時間08分09秒)となった松村康平(三菱重工長崎)は、山梨学大の2学年先輩。合宿などで同室となり、色々と学ぶこともあった。
「東京マラソンの走りは刺激になりましたが、自分はまだ、そこまでの段階になっていません」と、冷静に走った。
「しかし、いつかは肩を並べて走りたいですね。試合でも練習でも、いつも自分の一歩前にいた先輩です。その背中にいつか追いつきたい」
 兵庫県の市尼崎高出身。同じ県内の西脇工高や報徳学園高、須磨学園高という強豪高選手に、雑草魂で挑んでいた。高校時代は全国レベルの実績はなかったが(松村も同様だった)、山梨学大で鍛えられ、そしてマラソンで花を咲かせようとしている。


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