2014/3/1 びわ湖マラソン前日
日本人招待選手会見
川内は2時間7分台に強い意欲
ギタウは優勝、尾田は自己新の8分台が目標
注目の佐野はアジア大会代表に意欲
「過去2回のびわ湖は旭化成の同僚2人が世界選手権代表になった。それに続きたい」(佐々木)
Q.今大会への抱負をお願いします。
ギタウ びわ湖は初めてです。明日は精一杯頑張りますので、応援よろしくお願いします。
川内優輝 私もびわ湖は初めてで、東京、福岡と表彰台に上がってきていますが、びわ湖がどうなるか、という状況です。目標は2時間7分台。2年くらい前から言い続けているタイムを達成したい。
佐野広明 びわ湖は初めてになりますが、ベストを尽くして頑張りたい。
佐々木悟 3回目のびわ湖になりますが、1回目(09年)は清水(将也・旭化成)さんが、2回目(11年)は堀端(宏行)が世界選手権の代表を取りました。隣で悔しい思いをしてきました。今回、旭化成は1人ですが、しっかり**の走りをして、2人に続けたらと思っています。
尾田賢典 びわ湖は初めてですが強気の姿勢で、攻めの走りをしたい。
「自己ベストを出すと8分台になる。そこをしっかり頭に入れながら走りたい」(尾田)
Q.タイム、順位の具体的な目標を教えてください。
ギタウ ここまで来たら、優勝を目標にするしかありません。タイムは、優勝できるとしたら、優勝テープを切ったときに決まります。優勝を目指して頑張ります。
川内 順位については、周りが強いので、どうなるかわかりません。先ほども言ったように東京、福岡と表彰台に上がっていますから、全部の大会の表彰台に上がる選手になりたい。タイムはあらためて、2時間7分台を今回こそ達成したいと思います。
佐野 順位としては最低でも入賞を、タイムはサブテンを目標にしています。
佐々木 順位はあまり考えていませんが、タイムはまだサブテンを達成していないので、まずはサブテンを、という意識で走ります。
尾田 自己ベストを出すと8分台になります。そこをしっかり頭に入れながら走りたい。
「30kmと35km、2度のスパートに対応することが7分台へのカギ」(川内)
Q.ペースメーカーが外れたあとのレースプランは?
※ペースメーカーは30kmまで。具体的なペースはまだ決まっていないが、2分55秒〜3分05秒の間で、平均して1km3分00秒程度という案を叩き台に関係者間で検討中とのこと。
ギタウ 30kmでペースメーカーが外れたら、そこでレース展開が変わると思っています。30kmのあと12kmあるので、先頭グループにもっとついて、体を確認しながら走りたい。
川内 最近のマラソンは30kmでペースメーカーが外れ、ペースが上がるなり維持されるなりして、集団がばらけます。少ない集団になって35km過ぎに本当のスパートが来る。30km過ぎのスパートに食らいつき、35kmから場合によっては14分台に上がるペースに対してどこまで粘ることができるか。そこが2時間7分台達成へのカギになります。2回のスパートにしっかり対応できるように頑張っていきたい。
佐野 ペースメーカーが外れてからの展開は正直、よくわかりませんが、とにかく自分の走りをして、粘りの走りをしていきたい。
佐々木 今回は無心でついていくことだけを考えて走りたい。30km以降もついて、粘ることだけを考えて走ります。
尾田 集団の動き、海外選手の動きをしっかり見て、流れに乗ることだけを考えて走ります。
「行きは追い風で帰りは向かい風になるので、向かい風に負けないように頑張りたい」(ギタウ)
Q.びわ湖のコースの印象と、そのコースだからこういう対応をしたい、という考えがあれば教えてください。
ギタウ 去年のマラソンを見て、DVDを見ました。行きは追い風で帰りは向かい風になるので、向かい風に負けないように頑張りたい。
川内 平坦なコースという印象で、記録を狙うにはうってつけです。風もあると思いますし、いかに勝負所の30kmまで風の影響を最小限にして走ることができるか。集団の中で目立たない位置で走れるか、だと思います。
佐野 平坦なコースで風も強い。ペース変動もあると思うので、焦らずにしっかりと対応したい。
佐々木 福岡、別大、東京と走っていますが、どのコースよりも起伏がないと感じています。集団の中で(無駄な)動きをしないようにしていければ、良い記録が出ると思います。
尾田 比較的フラットで走りやすい印象です。後半風が気になるかな、という感じです。30km付近の坂で余力があるかないか、確認できると思います。
「アジア大会選考は2時間08分09秒が1つの目安になると思う」(佐野)
Q.アジア大会の選考は、どのように考えていますか。それと先週の東京マラソンで2時間08分09秒が出たことは、どう意識していますか。
川内 アジア大会は私の場合は福岡が選考対象になっています。あの結果が第一で、今回は印象が変わるか変わらないか、というくらいでしょう。選考がかかっていないので、しっかり2時間7分台の記録を狙っていけます。東京の2時間08分09秒ですが、松村(康平・三菱重工長崎)君は同年齢です。7分台を出すことで記録を抜き返すことができる。他の選手は松村君の記録を抜かないとアジア大会は見えて来ません。日本人同士で牽制をしている場合じゃなくなると思うんです。それは私の2時間7分台にも追い風になることです。
佐野 アジア大会のことはしっかり意識しながらマラソンに臨むつもりでいますし、2時間08分09秒が1つの目安になると思います。明日は、その辺も視野に入れて走りたい。
佐々木 アジア大会は特に意識していません。まずはびわ湖でしっかり走りたい、ということだけを考えてきました。東京にはものすごく刺激を受けました。明日のレースは静かに闘志を燃やしながら走りたい。
尾田 マラソンは30km、35kmからの勝負です。その辺で競り合っていたらアジア大会を意識して、勝負にこだわりたい。東京でサブテンや良い記録が続出したので、びわ湖も負けないように、しっかりとタイムを狙っていきたい。
※川内の“2週間前の40km走”に関する質問への答えと、尾田の初マラソン&昨年10月のシカゴと、今回の練習の違いに関するコメントは省略。
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