2013/3/9 名古屋ウィメンズマラソン前日
初マラソンの注目は、地元愛知出身の加藤
監督の期待を上回る2時間25分が目標
初マラソンでは加藤麻美(パナソニック)が注目選手。
「初めてだからこそ、思いきったレースができる」と、先頭集団につく予定だ。
倉林俊彰監督によれば、マラソン練習は順調に消化できたという。アルバカーキで月間1000km程度の距離を走ることができた。
「毎週末に35km、週初めに30kmを、コンスタントに走ることができました。40km走はやりませんでしたが、全部クロカンコースですし、標高が1800mの場所ですから、それに近い負荷はあったと思います。距離走は設定タイム以上でやるタイプですが、それでも余裕を持って上がっていた。長い距離の中でも淡々と、同じ動きを続けられるので適性は高いと思います」
2月17日の青梅30kmは1時間44分23秒で2連勝。
「17分30秒のペース走感覚で、余力をもって走りきることができ、マラソンへの確認ができた感じです」
問題はメンタル面かもしれない。
加藤は豊川高で2008年全国高校駅伝優勝メンバーだったが、エースではなかった。パナソニックで成長し、2011年、12年と5区を任されたが、エースは紛れもなくロンドン五輪代表の吉川美香だった。「練習では強いんですが、試合で力を出し切れなかった。物足りなさを感じていました」と、倉林監督。
だが、昨年から変化の兆しが出ているという。仙台ハーフに優勝して世界ハーフの日本代表となり、12位と好走した。
「一番のターゲットを達成したことで変わりましたね。本人も『代表になってものの見方が変わった』と言っていましたが、良い意味で“我”が出てきた。雨が降って予定の練習場所を変えようと僕が言っても、『変えずに行きます』と自分の考えを通すようになりました」
明日の目標タイムは、加藤自身は2時間25分に設定している。
「本人の思いとリンクしないんですが、僕は2時間27〜28分だったら十分合格だと思っています」
監督の期待を上回れば、加藤がいよいよホンモノになる。
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