2013/10/5 東京国体2日目
2日目コメント集スペシャル
地元・東京の優勝第1号は国体初出場の長沼
インターハイ優勝後に感じてきた不安と安心
長沼 瞳(東京・郁文館高)
リザルト
「嬉し涙というより悔し涙だった気がします」
「(5投目に)13m81を投げても、最後に来られるかもしれない、終わるまで気を抜けないと思っていました。終わった瞬間は緊張が一気に解けて泣いてしまったんですが、嬉し涙というより悔し涙だった気がします。力まずにリラックスしないといけないのに、自分の試合ができませんでした。自己ベストも更新できず、次のジュニア選手権に向けて課題が見つかった試合です。でも、優勝して東京に8点を持って帰りたかったので、ちょっとは貢献できたかな」
「中3のときに東京のジャージに一目惚れしてしまいました」
「中学ではバレーボール部でしたが、砲丸投も陸上部の顧問の先生に誘われて試合に出始めました。中3の6月まではバレー部で掛け持ちしていて、引退して陸上に専念しました(8月の全日中で優勝)。国体を明確に意識し始めたのは中3で、友人が国体に出たんです。そのとき東京のジャージに一目惚れしてしまいました。その後は国体の時期になると毎年、自分も東京のジャージを着たいなあ、と。でも、中3と高1では砲丸投がなくて、高2の岐阜国体では砲丸投がありましたが私がスランプになって出られませんでした。すごく悔しくて、来年は東京国体だから絶対に出るんだ、と誓いました」
「今(高2)は我慢の時期で、3年生になったら爆発しよう」
「中学では14m87(中学用)、高校1年では12m63がシーズンベストでしたが、2年では12m60と伸びませんでした。年明けから何か違う感じがして、シーズンインしても記録は伸びません。インターハイは予選落ちしてしまって本当に悔しかった。今は我慢の時期で、3年生になったら爆発しよう。ここを我慢したら記録もついてくると言い聞かせていました」
「インターハイから国体でみんながどれだけ伸ばしてくるか不安もありました」
「(スランプ克服は)精神面が強くなったからだと自分では感じています。周りの支えや、指導してくれている先生の気持ちを考えて、一緒に強くなることができた。大きな試合では以前よりも自分の試合ができるようになりました。インターハイは今日とは違って2回目に14m12の自己ベストを投げることができ、自分の展開で勝つことができました。インターハイが終わって『次は国体だね』と言われるようになって、高校生活の集大成であるインターハイとは違った緊張感を感じるようになりました。友人や先生たちが声をかけてくれて、安心と不安の両方を感じていたんです。インターハイから国体でみんながどれだけ伸ばしてくるか不安もありました。自分も伸びればいい、と言い聞かせていました」
「今日は小さくおどおどした投げになってしまった」
「今日の試合が良くなかったのは、小さくおどおどした投げになってしまったから。1、2投目をファウルして、焦りもあって投げ急いでしまいました。3投目は何がなんでもエイトに残らなければと、フォームも技術も気にせずに飛ばそうと投げました。4投目以降は、本数を投げるにつれて緊張も解けて、応援も力になって記録を伸ばすことができました。でも、1投目に記録を出すことの重要性を再確認しました。東京オリンピックが決まって出たい気持ちもありますが、その前に大学に入ってから自分の成績を残していくこと、記録を伸ばしていくことが目標です」
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