2013/1/3 箱根駅伝
「日体大30年ぶり優勝に思うこと」
日体大・石井隆士陸上競技部部長


30年前は“エリート集団としての強さ”
今回は“競技者としての原点からスタートしての強さ”


 30年前の優勝は“エリート集団としての強さ”だったと思います。
 インターハイ、国体の1500m、5000m、1500mSCの優勝者と、駅伝優勝校の1区と3区がみんな入って来ていましたから、あの頃は。それこそ、根こそぎでした。

 今回の優勝は“競技者としての原点からスタートしての強さ”だと思います。
 別府という指導者が本当に丁寧に、きめ細かく育てた部分が大きいし、別府色に(西脇工高前監督の)渡辺公二さんが上手く調味料をふりかけて、すごく良い味を出せるようにしていただいた、という印象です。素材は去年と大きく変わっていないのに、これだけ結果が出るということは、そういった味付けができたことで、味が大きく変わったのだと思います。

 他の大学がどうなのかは知りませんが、変化が出始めてからは、22時半には全部の部屋の灯りが消えていました。その前は23時とか23時半でも階段を上ったり下りたりがよくあったようです。次の日の練習を考えたときに、競技者としてどういう行動をとるべきか。
 それが前回の箱根で19位まで落ちたことで、そういうことをやってみよう、どういう結果が出るか学生たちも懸けていた面があった。それが良い味となって表れたのだと思います。

 今回の優勝メンバーは、それほど有名な選手たちではありません。別府の指導力と、大学がさらに力を入れようという部分、そして強くなる原点をもう一度見直そうという姿勢が上手く組み合わさって、結果として出ました。
 そういう意味では優秀な選手でなくても、高校のときにそんな力がない選手でも、しっかりやれば優勝争いに入っていけることをちょっと示せたのかな、と思っています。


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