2013/11/29 福岡国際マラソン
前々日会見
前回優勝のギタウは「前回以上のタイム」に意欲
藤原は「もう一度7分台を出したい」
川内は代表を狙い続けるか「岐路のレースにする」
「練習は70%の消化率ですが、この1週間でイケルと思えるキレが出てきた」(藤原)
「自己新となる2時間8分30秒を切りたい」(松宮)
Q.(代表質問)今のコンディションと、明後日のレースの目標は? タイムや順位を教えてください。
ゾスト コンディションはとても良いです。今年の初めにケガをして悩まされましたが、十分に治って、復帰戦ということになります。来年のヨーロッパ選手権に向けて、ヨーロッパの中では十分に強い選手だとアピールできるレースにしたい。
ギタウ この1カ月で距離にスピードも入れながらやってきて、コンディションはとても充実している。今年もまた面白いレースができるように頑張りたいと思う。
藤原新 半年間故障をしていましたが、もう一度この場所に戻ってこられて嬉しいです。と同時に、ここまでサポートしてくれた方たちに感謝したい。福岡で復活のチャンスを与えてもらったので、結果を出して期待に応えたい。そういう走りをしたいですね。1月から6〜7月まで故障をしていた、9月のイギリスのハーフマラソンで1時間2分台後半で走りました。そこからの練習はパーセントで言うと7割くらい。レースのような負荷を入れたかったというのが理想ですが、上手くいかないところがあって、消化率は70%です。でも、この1週間は体にキレが出てきました。これまでの結果を見ると、そのパターンで走れたことが何回もあります。意外とイケルかもしれません。目標としては、もう一度2時間7分台を出したい気持ちが大きいです。陸連が設定した2時間6分30秒には正直、今回の練習では届かないかもしれません。ただ、7分台なら可能性はゼロじゃないところまで、練習の段階では来ています。
川内優輝 調子としてはまずまずじゃないかと思っています。******した部分はありますが、練習の質は例年よりも良いタイム、良い負荷でできています。2時間7分30秒と3位以内。この2つを目標にしています。
松宮隆行 8月下旬からこのレースに向けて練習を始め、問題なく練習ができてきています。コンディションはまあまあです。タイムは自己新となる2時間8分30秒を切れるようにしたい。
「ペースメーカーが例年よりも10km早く外れることで、20〜30kmで牽制してタイムが落ちなければいい」(川内)
Q.(代表質問)明後日のペースメーカーは中間点まで、3分00秒ペースの設定になりそうです。どんなレース展開を予想していますか。どんな展開が理想ですか。
ゾスト ペース的にはちょうどいいと思っています。風や雨が降るかなど、当日の天候にも左右されるので何とも言えませんが、私の作戦としてはトップ集団にずっと付いて行きたい。
ギタウ ペースは去年と同じですが、昨年はペースメーカーが30kmまででした。今年は20kmになって、ペースメーカーが抜ける後半になって動き始めると思います。その辺の展開を自分で考えて、レースをつくっていきたい。
藤原 あくまで理想ということで言えば、そこから逃げるのが理想です。でも、そうはさせてもらえないと思うので、みんなで競い合って1秒でも早くゴールできればと思います。実質、30kmから勝負は始まると予測されますが、国内では20kmから行くレースが近年はなかったので、みんながどういう走りをするか、自分も含めどうなるのか楽しみです。
川内 ペースメーカーが例年よりも10km早く外れることで、20〜30kmで牽制してタイムが落ちなければいいな、と思っています。福岡ではタイムを出したいと思って来たので、20〜30kmで落ちるようなら少し考えないといけないと思っています。
松宮 私の場合はチャレンジャーなので、1秒でも長く先頭集団に付けるようにしたい。31.5kmの香椎の折り返し(コース図)が一番の勝負所だと思います。そこまで生き残って勝負したい。
<中略>
「来年のヨーロッパ選手権代表がかかっている」(ゾスト)
「日本を代表するビッグレースで2時間8分30秒を切ったら自信になる」(松宮)
Q.アジア大会選考もありますが、この大会に懸ける思い、意気込み、個人的な思いなどがあれば教えてください。それに向けて特別な調整をしてきたかも。
ゾスト このレースはとても重要だと位置づけています。来年のヨーロッパ選手権の代表がかかっていて、そのためには2時間9分から10分のタイムを出さないといけません。福岡はちょうどいいレースです。
ギタウ 去年福岡で優勝して2時間6分58秒で走りましたが、残念ながら今年の世界選手権ケニア代表に選ばれませんでした。今回はもっと良いタイムを出して、次の世界選手権でも、アフリカ大会でも、代表になりたい。良いタイムを出せば代表になるチャンスがあるので、ここでもう一度挑戦したい。
藤原 リオ五輪へのロードマップという位置づけの話になるのだと思いますが、その意味では来年のアジア大会なのか、再来年の北京世界選手権になるのか、直前の国内選考レースなのか、どこにフォーカスしていくのか、選択肢としての考え方になりますが、どの道を選ぶか確固たる道筋は見えていません。ただ、福岡で結果を出すことに越したことはありません。アジア大会のためというより、1秒でも速く走るというか、純粋に競走する意気込みが大きいですね。
川内 競技人生をどう送っていくかを決める分岐点になります。2時間7分30秒を切れば、ナショナルチームに入って代表を狙ってやっていきますが、切れなかったらナショナルチームには入らず、代表も狙わず今までのスタイルで競技を続けていこうと思っています。これまで暑さへの弱さを克服しようと個人でやってきてできませんでした。個人では夏のレースで戦えないとわかりました。ナショナルチームに入って暑さへの弱さを克服しないと、五輪、世界選手権で***は狙えないとわかっています。ただ、そうなると今までのスタイルを変えないといけないというジレンマもあります。いずれにせよ、どちらに行くか決めるレースが必要です。練習は例年よりも質が高くなりました。
松宮 福岡は日本を代表するビッグレースです。ビッグレースで2時間8分30秒を切ったら自信になると思いますし、2時間7分台も見えてくる。2時間8分30秒を大事にしてレースに臨みたい。練習はガツガツやるのでなく、1年間継続して、体の疲れが残らないように、練習量ではなく質を心がけてやってきました。
<後略>
寺田的陸上競技WEBトップ
|