2013/3/2 びわ湖マラソン前日
国内招待選手会見
ムワンギが
日本最後のレース
山本が
「優勝狙い」を強調
学生の窪田は「つけるところまでつく」

Q.明日のレースに向けて抱負をお願いします。
ムワンギ 今晩は。ジェームズ・ムワンギです。この大会は初めてですが、今日の朝コースを見て、良いコースだと思いました。明日は最初から(ペースメーカーが外れる)30kmまでついて行きたい。30km、35kmから状況を見て、ペースが遅くなったらペースアップしたい。そこから勝負があるですから、頑張ります。この大会は優勝したいです。明日3月3日は、2001年に初めて日本に入ってきた日です。明日、同じ日です。12年間になります。それが日本最後のレースだから、私の会社のNTNと(青森山田高で指導してもらった)二階堂先生にプレゼンとしたい。
山本亮 最大の目標は優勝としています。去年、25km以降は先頭から置いて行かれる展開でした。今年はしっかり前で勝負して、積極的な走りをして優勝を狙いたいと思っています。
森田知行 2回目のマラソンで、びわ湖も昨年に続いて2回目になります。30km以降でレースが動くと思うので、そこまで冷静にレースを進めて、30km以降も周りの状況を見極めてのレースをしたい。日本人1位と2時間8分を切ることが目標。この1年間でやってきたことを明日、全部出したい。
小林光二 目標は日本人トップ。タイムはあとからついてくると考えます。積極的なレースをして、でも、30kmまでは集団に潜んで体力を残したいと思っています。過去2回のマラソンでは、30km以降で大失速しているので、そこを課題にしていきます。
窪田忍 今回招待していただきましたが、初マラソンなのであまり気負いすぎず、挑戦する気持ちをもって、つけるところまでしっかりついていきたい。もしも離れてしまっても、そこからしっかりと粘って、今後につながるレースにしたいと思っています。

Q.3人にお聞きします。選考会ですでに4人が2時間8分台で走っています。改めてタイムの目標をお聞きしたいのですが、他の選考レースを見て、どのくらいの走りをしたいかお聞きしたいと思います。
山本 選考条件は当然、意識していますが、優勝を何より目標としています。それができれば自ずと、タイムもついてくる。それで選考基準もクリアしたいな、と考えています。
森田 先ほど8分切りと言いましたが、順位も大事です。山本選手と小林選手が「タイムはついてくる」と言いましたが、僕もそのように考えています。各選考会のタイムは知っていますが、(自分が)最後の最後、タイムを見て踏ん張る材料になればと思っています。
小林 30kmまで1時間30分でペースメーカーが行くと聞いているので、あと10kmをいかに粘るかで、タイムが決まってきます。大崩しないように、付ける人がいたら付く。それで進めて行こうと思っています。

Q.窪田選手はつけるところまでつくということでしたが、代表はどのくらい意識していますか。
窪田 色々考えすぎると失敗することが多いので、今回はつけるところまでつく。それだけを頭に置いて、しっかり走ろうと思っています。

Q.マラソンに向けて練習は、どのくらいの期間、どんな内容でやって来られましたか。
窪田 昨年のびわ湖をテレビで拝見して、それから1年間、びわ湖を走りたいと思って取り組んできました。夏場も距離走を少し長めにやりましたし、駅伝は駅伝で集中してやって、駅伝が終わって2月にしっかりと走り込みました。40km走もしっかりやりました。40km走は夏に2本と、あとは2月に2本です。

Q.山本選手は昨年のびわ湖と比べて、森田選手も初マラソンだった昨年のびわ湖と比べて、小林選手は昨年10月のシカゴと比べて、練習にどんな変化、進歩がありましたか。
山本 ベースとして走り込みを大事にしています。そこは崩さずに夏を過ぎてから、あらゆる練習で設定タイムを上げるなど、レベルアップした練習をしようと取り組んできました。それを思った以上にクリアできました。質の高い練習ができています。
森田 昨年の初マラソンと内容はほぼ同じで、設定タイムも変えずにやってきていますが、狙ったわけではありませんが昨年より速いタイムで練習ができています。内容としても、去年のマラソンで課題となった部分を意識して、克服できるように練習してきました。
小林 シカゴ前は、40km走は1本で2時間20分程度でした。今回は1月に奄美の全日本合宿で40km走を2本やって、2時間16分と2時間14分で楽にこなせています。ジョギングのベースは過去2回のマラソンと変わっていませんが、40km走を少し多く取り入れたことと、質も上げた状態でインターバルを1月は行えています。

中略

Q.山本選手が目標に挙げた優勝は、外国人選手も含めてのことですか?
山本 はい、そうです。

Q.世界陸上に向けて外国人と渡り合うことが大事だと思いますが、どのように渡り合いたいと?
山本 去年は25kmでペースメーカーが外れてペースアップしたところで、後ろに引いてしまいました。今年は30kmまでペースメーカーがつき、そこから先で動きが出ると思いますが、レースが動いても積極的に反応して、つねに前方でレースを進めたいと思っています。


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