2012/8/3 ロンドン五輪展望
1日目(8月3日)午前の部
金メダル候補・室伏が予選に登場
男子400mHの岸本は直前の故障の回復次第

 午前中に登場する日本選手は以下の4選手

男子400mH予選1組:岸本鷹幸(法大4年)
      〃    2組:中村明彦(中京大4年)
      〃    6組:舘野哲也(中大3年)
男子ハンマー投予選A組:室伏広治(ミズノ)


 岸本はシーズンベスト(48秒41)は1組では断トツのトップ。48秒台も岸本を含め2人しかいない。予選は6組あって3着+6が準決勝進出条件。普通に走ればまったく問題ないのだが、出国前の国内合宿で左脚を痛めてしまった。2日に現地で会見した高野進監督は「完全に治りきっていない。(トレーニングは)セーブし、思い切って治療に専念している。(出場は)当日の判断になる」(時事通信記事から抜粋)という。
 大舞台でも力を発揮できる選手。予選通過は故障の回復具合にかかっている。

 中村の入った2組は全米選手権優勝者のティンズレー(アメリカ)のトップ通過が有力視される。中村は今季49秒38の自己新。シーズンベストで4番目、自己ベストで5番目となる。49秒台前半が通過条件となりそうだ。
 中村は十種競技が専門で、国際大会の400mHは初めて。インターバルの歩数も走ってみないとわからないという選手。そういった選手が出場すること自体が興味深い。中村明彦という選手の競技生活のなかでロンドン五輪をどう位置づけられるか。
 オリンピックだけではなく、今後の中村に注目していきたい。

 舘野の入った6組にはアテネ五輪金メダリストのF・サンチェス(ドミニカ)とJ・グリーン(イギリス)がいる。シーズンベストでも2人が48秒台。舘野は49秒49と今季自己新をマークした成長株。五輪本番で自己新を出して予選突破も期待したいが、中村同様ロンドン五輪の経験を今後にどう生かすかが重要な立ち位置にいる選手だろう。

 室伏広治のシーズンベストは72m85でA組20選手中19番目。その理由をここで詳しく述べる必要はないだろう。各種報道を見ていると不安要素はなさそうな印象を受ける。室伏が全開モードで臨む今季初戦という点が注目点だが、そんなことを感じさせない投てきを見せてくれるはずだ。
 予選通過記録は78m00。19番目の選手が予選通過ラインを何回目で越えていくか。


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