2012/5/12 関東インカレ1日目
山縣が100m予選で今季初敗戦
右大腿を負傷し準決勝以降を棄権


 男子1部100 m予選3組の山縣亮太(慶大2年)は右脚大腿にサポーターを巻いて姿を現した。スタートと加速局面で持ち前の鋭い動きが見られず、リードを奪えない。終盤でやっと2位に上がって準決勝進出を決めた(3位と同タイムの10秒43・+3.4)。
 東京六大学の予選と決勝、織田記念の予選・決勝、静岡国際の200m、そしてゴールデングランプリ川崎と日本人1位を続けてきた。今季初めて日本選手の背中を見たことになる。

「(右大腿に)違和感があり、何かあったらいけないと思ってトレーナーの方に巻いてもらいました。予選だったので無理をしないで走りました。(走っている最中に痛みは)ありますね。これまでなかったことなので新鮮です(自嘲気味に)。どういう状態でも走らないといけないことはあるので(そのための経験として)」

 違和感が生じたのはリレーのバトン合わせをしたときだったという。
「川崎のあとにケアを十分しないうちに、大丈夫だろうと思ってスピードを出してしまいました。病院は行っていませんが、違和感を取るための鍼治療は受けました。肉離れはしたことがないので、この痛みがそうなかどうか、わかりません」

「4×100 mRは無理をするなと主将が言ってくれていますが、明日のことはわかりません。今できることをやって、明日ダメだったら、(この大会には)縁がなかったと思うしかありません。ただ、こういう状態でも結果を出すのが自分の課題と思っています。そこから逃げたくはありません。(来週の)リレーも走るつもりでしっかり調整していきます」

 この日の4×100 mR予選、翌日(13日)の100 m準決勝は棄権した山縣。第2週の200mと4×100 mR決勝をどうするかは未定だが、悪化させる事態は避けてほしい。


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