2012/5/12 関東インカレ1日目
戸邊とディーンが3連勝
森、篠塚の2年生コンビは2連勝
4月に関東学生新を跳んでいる青島もV2と大会新


 大会初日は連勝した選手が多かった。
 男子1部やり投のディーン元気(早大3年)は今回で3連勝(※別記事掲載予定)。同じ2010年世界ジュニア組では戸邊直人(筑波大)も男子1部走高跳で3連勝。2m19を成功後に2m25の自己新にバーを上げた。これには失敗したが、水戸招待の翌日に右足首を痛めたことを考えると、悪くはない。本人も「はまれば2m28も31も見えているんですが」と言う。

 女子1部1500mは森智香子(大東大2年)が4分25秒83で、同1万mも篠塚麻衣(中大2年)が34分08秒45で制し、女子の2年生2人が2連勝を達成した。

 女子1部では棒高跳の青島綾子(日体大4年)も4m00で大会新で優勝した。同時に行われた2部に出場した仲田愛(筑波大院)は3m80。「初めて仲田さんに勝ちました」と喜んだ。
 青島は4月21日の四大学対校で4m03と、日体大の先輩の住石智子が昨年出した4m02の関東学生記録を1cm更新した。同29日の織田記念では4m00で仲田と同記録の2位。昨年までは3m90がベストだったが、3試合続けて4m台と安定した強さを身につけた。
 今季好調の要因を「助走が安定したのが一番です。それができないとポールが曲がりません」と自己分析。「トレーニングはそこまで大きく変えたわけではありませんが。ロープを使った補強系のメニューなどで、体幹が鍛えられたと思います」

 4m00は「13.6フィート(4m15)のカーボン、145ポンド」のポールで成功。4m10の3本目は同じ長さで150ポンド、フレックス20.9のポールで挑んだ。織田記念の4m00もフレックス20.9だったが、関東学生新の4m03は同じ150ポンドでもフレックスが20.4と、1つ硬いポールだった。「今年からカーボン・ポールを使っている」ということで、単純な比較はできないが、より硬いポールを使えるようになっている。
 これも単純比較はできないが、日本記録保持者の錦織育子や日本選手権2連勝中の我孫子智美も150ポンドである。フレックスが不明なので微妙な違いがわからないが、4m20〜30台の選手に近いポールを使えている。ちなみに仲田も150ポンドで、学生新の4m23を跳んだときだけ155ポンドだったという。

「日本選手権は確実に自己ベストを跳んで3位以内に入ることが目標です。卒業後も競技を続けたいので、記録もタイトルも取りたい。頑張っていきたいですね」


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