2011/12/22 山陽女子ロード前日会見
野口らハーフ出場の4選手、小崎ら10km出場の4選手が会見
ハーフ勢は来年のマラソン五輪選考レースへのステップ


「体調は良くありませんが、とにかく先頭集団でどこまで粘れるか」(赤羽)
Q.現在のコンディションと、明日のレースへの意気込みは?
坂本直子 全日本実業団対抗女子駅伝でアンカーを走りましたが(区間2位)、そこで力を使い切った感じがあり、脚は重いですし体も重いです。疲れがある中でどれだけ粘れるかを試したいと思っています。
伊藤舞 全日本実業団対抗女子駅伝を走りましたが、体調は問題なく練習ができています。目標は自己記録が更新できるように積極的に走ることです。
赤羽有紀子 全日本実業団対抗女子駅伝では調子が良かったはずが、力みすぎてまったく走れませんでした(3区で区間21位)。体調は良くありませんが、とにかく先頭集団でどこまで粘れるか、最後まであきらめない走りをしたいと思います。
野口みずき ここまで大阪国際女子マラソンに向けてトレーニングをしてきていますが、まあまあ順調にトレーニングができています。明日も大阪に向けて、順調といえるレースにできたらいいな、と思っています。

「守るものはありません。来年以降への課題を見つけたい」(野村)
※小崎以下は10kmの部に出場
小崎まり タイムなどは特に設定しないません。今日コースを見たらアップダウンの多いコースだったので、今の力をしっかり出すということと、今の状態をチェックしながら上り下りをしっかりと走りたいです。(今年出産をして)これから先、自分が復帰するまでの道のりで、それに向けて大事な一戦になると思いますので、ねばり強く頑張りたいと思います。
小原怜 全日本実業団対抗女子駅伝は1区で区間4位でしたが、後半の粘りなどが課題だと思いました。今大会の10kmは3回目の出場ですが、挑戦する気持ちで、しっかりと粘って走りたいと思います。
野村沙世 初めて参加させていただきます。特に守るものはありません。来年以降への課題を見つけたい(第一生命に入社)。
岩川真知子 今日までしっかりと練習が積めてきました。来年から実業団で一緒に走る方と一緒なので、しっかりと攻めの走りをしたいと思います。

「(強い選手たちと)一緒に走る機会は貴重です。肌で感じるものを今後に生かしたい」(坂本)
Q.ハーフマラソンの皆さんはロンドン五輪の選考レースにも出場されると思いますが、ライバル意識などはどのようにありますか。
坂本 1月の大阪国際女子マラソンを予定していますが、今回のレースでライバルという意識は特にありません。私はレース自体の数が少ないので、こういう方々と一緒に走る機会は貴重です。肌で感じるものを今後に生かしていきたいと思います。
伊藤 3月の名古屋ウィメンズマラソンを予定していますが、まだマラソン練習には入っていません。明日ハーフを走って現状を把握して、これからにつなげたいと思います。
赤羽 どのフルマラソンに出るか、まだ決めていません。でも、フルマラソンを走りたいと思っています。これからマラソン練習をしていく参考にするために、ハーフでどのくらい走れるかを試したいと思っています。
野口 いつもそうなのですが、誰がライバルとは決めていません。出場者全員がライバルです。2003年の大阪国際女子マラソンを戦った坂本選手ら、強い選手がいっぱい走ります。刺激をもらって頑張りたい。

「大阪へのテストランですから、ある程度のタイムでは走りたい」(野口)
Q.久しぶりのハーフマラソンの方が多いのですが、どんなレースができれば、次の目標につながると考えていますか。
坂本 駅伝のあとで疲労があるのは当然ですが、きつい中のハーフでどこまで粘れるか。ハーフ自体、まともに走れるのは何年ぶりかです。その中で自分の感覚や、周りとの力の差をきちんと把握できたら次につながると思います。
伊藤 これからマラソン練習を始めるにあたって、自分の状態を把握するのが一番の目的です。最近ハーフを走っていないので、ハーフを走って次につなげたいと思います。
赤羽 世界陸上でスピードが足りないと感じたので、当初の予定では駅伝でスピードに乗って、そのスピードを生かしてハーフをと思っていました。駅伝で空回りしてしまったので、明日のハーフでスピードを取り戻しつつ、どれだけスタミナがあるのかを試したい。
野口 ハーフは2008年の仙台以来ですが、3年ぶりとかいうところは気にせず、いつも通りの走りができたらと思います。大阪へのテストランですから、ある程度のタイムでは走りたいと思います。その結果で波に乗れたらと思っています。

「世界選手権に出たことが一番大きなことでしたが、力を出せず悔しい思いをしました」(伊藤)
Q.2011年のラストレースだと思いますが、この1年間はどんな年でしたか。
坂本 2004年のアテネ五輪以降、故障続きでほとんど満足な走りができませんでした。それがこの1年は、2011年はやっと走れるようになった年でした。明日の走りで、2011年が良かったと締めくくりたい。
伊藤 今年は初めて日本代表として、世界選手権に出たことが一番大きなことでした。しかし練習は積めていたのに、世界選手権では力を出し切れず悔しい思いをしました。今回も練習は順調にできています。その成果を今年最後の試合で出したいと思います。
赤羽 2011年の最初のレースが、第30回の大阪国際女子マラソンでした。そこでマラソン初優勝をして良いスタートが切れました。そして今回が第30回の山陽女子ロードです。最後の締めくくりとして、良い結果で終わりたいと思います。
野口 2011年の最初の方はケガで泣いていましたが、夏頃から順調に回復して、実業団女子駅伝西日本大会もそうでしたが、ケガの前の力を取り戻せました。今年最後を良い形で締めくくり、2012年の良いスタートにつながればと思います。

「子育てをしながらの競技生活として、自分の中のデータの大事な1つになる」(小崎)
小崎 今年は出産の年でした。明日のレースが最後になりますが、来年に向けて確認のための大事な一戦ということになります。子育てをしながらの競技生活として、自分の中のデータの大事な1つになると思います。今回や、来年から始まるレースは大事なデータと考えています。体の面やレースのタイムなど、今まで以上にしっかりと覚えておきたい。
小原 今年1年多くのレースに出せていただきましたが、いまひとつ殻を破れていません。自信や積極性がないからです。来年はしっかり自信を持って、強気で走っていけるようにしたいと思います。
野村 大学4年間では一番コンスタントに練習が積めた年でした。以前は故障が多かったのですが、継続して練習ができ、走りの感覚が変わってきました。そのまとめとして明日、どれだけ走れるかを見たいと思います。
岩川 私も故障が多くて低回生の頃は苦しんだのですが、今年1年はしっかり練習を積めて、ハーフにも挑戦できるようになりました。今回もしっかり練習を積めています。


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