2011/5/8 ゴールデングランプリ川崎
村上が国内自己最高の82m90
自身初の3投連続82m台
後半試技は腰の負担を考慮してパス
競技後の一問一答
「1投目は僕の競技人生の中で一番良かった。過去最高の入り」
Q.(質問不詳)
村上幸史 今日はそういう意味では和歌山と比べて不思議なくらいに落ち着いていました。和歌山の学習がしっかりできたと思います。和歌山で失敗した原因の1つは投げ急ぎでした。今日は最後まで待ちきった瞬間を狙っていこうと考えていました。1投目は僕の競技人生の中で一番良かった。過去最高の入りができました。それで安心してしまうところですが、全体を見て、1、2、3投目としっかりと投げることができ、3本とも82mを超えていることで底力が100%ついたと、非常に自信になりました。体のコントロールも自在にできるようになった。
Q.“再現力”が大事だと言っていましたが、それはどのように発揮できましたか。
村上 今シーズンはどんな状態でも80mラインを超える、どんな状態でもその技術ができるということをテーマにして、2試合目でもそれがしっかりとできました。和歌山は1、2投目、今日は1、2、3投目と、確実に80m以上の投てきができています。今回課題となったのは、初めて80m以上を3回連続投げた結果、腰に負担がかかって4、5、6投目はやめざるを得なかった。体幹の強化、足元の強化がさらに必要だと感じました。しかし、今シーズンは練習投てきで軽く投げたものが、自分の思った以上の距離が出ています。僕の中では73〜74mだと思ったものが、実際は77〜78m出ていたり。その辺があやふやにならなければ、僕の中で大きな力になると思います。状態が良いっていうのもあるし、高いレベルでリズムとタイミングが追えています。やっぱりタイミングですね。今日の1投目は流れにしろ技術にしろ、ドンピシャでした。2投目は和歌山に近いくらいやりが低かった(失敗気味の)投てきでしたが、3投目は狙いに行った試技で多少力で行きました。一番良かったのは1投目で、この延長に85mを超える鍵が何かあると感じました。
Q.今日は85mを意識したのか?
村上 1投目はファルカー(ニュージーランド)と勝負をする意味合いが大きかった。彼も80mを投げてくると思っていたので、1投目が勝負だなと。そのなかでどれだけ次につながるか。1投目で勝負が決まったと言い切ることはできませんが、僕の中ではしてやったりの投てきでした。
Q.それをさらに3投目で修正したのも、底力がついた証?
村上 高いレベルの技術ができてきたなかで、その修正をできたのは非常に強みになります。目標は世界ですから、そこで戦うためにはそういうのが必要になります。そこにしっかりと近づいていると思う。(85mには)あとはいつまで待てばいいのか。その記録を投げる瞬間が訪れることを信じて、トレーニングも試合もやっていこうと思います。
寺田的陸上競技WEBトップ
|