2011/4/23 日本選抜和歌山大会
海老原、雨中自己最高の57m68
競技後のコメントを整理して紹介
「数字的な目標はあまり置かないようにしていますが、ちょうど良いのはアジア記録の63m92」
●57m68という記録の評価
「調子自体良かったので、ある程度記録を目指せると思っていました。ここにしっかりと合わせてきましたから。57mという数字は物足りませんが、天候を考えたら良かったと思います。雨の中では自己最高記録です。それも3投目までに投げられたのはよかった。シーズン1試合目で57mを投げられたことも、例年よりも力はついていると実感できます」
●天候や寒さの影響について
「天候に配慮してもらって11:30開始を14:30開始に変更してもらい、雨が優しくなったときに競技ができたのは良かったです。ただ、一度試合の状態に作り上げて、また作り直すのは難しかったです。でも、天候が雨になるのは仕方のないこと。雨の中でどれだけできるか挑戦しようと考えました」
●技術的なところを振り返ると?
「1投目の56mは突っ込みすぎてしまいました。そこを修正しようとした2投目は、ちょっと修正できました。でも、止まり気味に行こうとしたら抑えすぎました。自分が残りすぎてしまいました。3投目はさらに修正しようとしたら、クロスでつまずいて止まれませんでした。転倒した影響でクロスに入るところで怖がってしまい、4、5投目と上手く入れませんでした。6投目はそこは吹っ切ることができ、感覚としては一番良かったですね。1・2投目よりも良かったと思います。助走から投げまでの流れがよく、1・2投目で突っ込んでしまったところが6投目は止まることができ、ちゃんと投げられました。穂先が上がってしまって飛びませんでしたが、穂先さえ下がっていれば面白かったと思います。後半の3投で修正しようとやっていって、6投目に感覚的に得るものがあったことが良かったです。6投目が1回目に出れば、次につながっていきます」
●冬期練習と記録的な目標
「毎年ウエイトで体を一回り大きくし、同時にやりを継続的に持つようにしています。12月からしっかり投げ込んできました。ウエイトの重さは少しのアップですが、回数が行けるようになりました。(投げの)どこがよくなったと言うのは難しいですけど、練習で投げる距離はアジア大会前よりも2〜3m伸びています。練習で伸びたのですから、試合でも2〜3m伸ばしたいですね。数字的な目標はあまり置かないようにしていますが、ちょうど良いのはアジア記録の63m92ですね。あまり頭には置かないんですが、数字で言うとそんなところになります」
●昨年日本記録を投げたことによる変化
「もちろん、どの試合でも60mを超えないと、その上はないですから。それを3投目までに出さないと世界では戦えません。前半から詰めていく気持ちは去年よりもありますね。(5月1日からロンドン五輪標準記録の有効期間に入るが)どの試合も狙っていく気持ちはあります。(日本記録保持者になった)自覚がないわけではありませんが、あまり意識しないようにしています。自己新を出すのが一番近い意識の仕方です。自己新を出せば自然と日本記録になりますから。(メンタル面での変化は)自信というわけではありませんが、(良い意味の)開き直りのようなものがあります。投げれば飛ぶだろう、みたいな。自分が万全で、しっかり調整して試合で投げれば飛ぶだろうと感じています。去年までは不安をもって試合に臨むこともありましたが、今はそれがありません。(今日は雨だったが)不安はありませんでした」
●今季の目標について
「世界選手権で予選を通過して、決勝の12人に残り、その舞台にしっかりと立つことです。それが一番大きな目標です。そのためには60mは絶対に投げないといけませんし、国内でもしっかりと60mを投げられる選手にならないと。日本選手権は狙う大会ですから、そこでしっかりと狙った記録を出したい。その後は監督やチームとも相談しないといけませんが、海外に行くことも考えています」
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