2011/1/30 大阪国際女子マラソン
3位の堀江は前半の課題を克服
2時間27分26秒
「人の力を借りていくレースをやってみたいと考えていました」

レース後会見
Q.レースを振り返ると?
堀江知佳 優勝したいと思ってスタートしたので3位という順位は悔しいです。でも、去年は前半で離れてしまい、今年はそこを克服したいと思っていました。その点を克服できたことは、自分にとって1つ大きな課題をクリアできたかなと思います。
Q.25kmでペースメーカーがいなくなった後、一度先頭から離れて、また追いついた場面が2度あったと思いますが、どういう状態でしたか。また、先頭に加わるときはどんなことを考えていましたか。
堀江 ハーフになる以前にも、何回か離れそうになってはついた場面がありました。実は大会前に監督から、10kmまできつく感じるかもしれないと言われていたんです。きつさを感じて離れそうになっても「大丈夫、大丈夫」と思いながら走っていました。実際に離れかけたときは「自分は優勝したいのだから、ここで離れてはダメ」と自分に言い聞かせて、なんとかその差を詰めたいと思って走っていました。
Q.(質問不詳)
堀江 去年は(5km付近で)スーッと離れてしまったんですけど、今年は1番じゃなかったら何番でも同じ、という気持ちで走っていました。とにかく前半で離れないように、後半はそこから勝負していきたい。そう思っていて、それはできたのでよかったかな、と思います。
Q.今年、そこまで優勝にこだわった理由は?
堀江 世界選手権がかかっていたこともありますが、優勝したレースがかなり昔になってしまっていたので、本当に優勝したいと率直に思っていました。
Q.自己記録を更新できませんでしたが、その価値はあったと思いますか。それと結局、前半で後れてしまうのは、何が原因だったのでしょうか。
堀江 自己新を出せなかったことはちょっと残念ですが、風とか条件があった上で自己新が出なかったということ。とにかく勝負に勝ちたいと思ってレースをしてきたので、その点に関しては順位が3番だったことよりも重きを置いていません。なぜ最初で離れてしまっていたのか、ということに関しては、気持ちの面というか…この間、高橋(尚子)先輩と話をしたときに、「堀江は自分の世界に入ってレースをすることはできるけれども、人の力を借りてレースをすることができないんじゃないか」と言われました。なるほどな、と自分でも思って、今回は前半できつさを感じても、上手く辛抱しながら流れに乗っていくこと、人の力を借りていくレースをやってみたいと考えていました。それが今回できたのは、課題を1つクリアできて良かったと思います。


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