2010/3/12 名古屋国際女子マラソン前日 
      名古屋が東日本大地震の影響で中止に 
      代替選考レースは長野が有力か 
 
 名古屋国際女子マラソン主催者の中日新聞社と日本陸連が12日午後に会見。中止になった経緯と選考レースの今後の予定について明らかにした。 
 
 選考レースについては、主要選手たちのコーチ15人と面談したうえで、新たに指定することに決まった。 
「世界には4月のレースも多くある。4月中までのレースで選び、火曜日(15日)の理事会で決定し、それに出場する選手から選考したい」と陸連の澤木啓祐専務理事。 
 
 3月にはソウル国際、4月にはロンドン、ボストン、ロッテルダム、パリなどの海外マラソンがあるが、現時点で最有力は4月17日の長野だ。陸連主催大会であり、テレビ放映もある。すでに14日に、長野マラソン側と陸連が協議することが決まっているという。 
 
       対象となる選手は、「試験が延長されるわけで、(今回)エントリーされた方」(澤木専務理事)と、名古屋にエントリーした選手だけが選考対象となるようだ。代表に自動内定する条件も日本人トップで2時間25分59秒以内という点は変わらない。 
 ただ、ペースメーカーをつけられるかどうかは、代替大会主催者の意向もあり、現時点でどうするとは決まっていないという。 
 
      各選手のコメント 
      加納由理 
      「テレビを見ていたら、走っている状況じゃないな、と思いました。映像を見てショックを受けましたが、自分もこの大会だけを見て、気持ちを切らさないようにやってきたので残念です。(代替選考会は)そこまでは考えていませんでした」 
 
      那須川瑞穂 
「(岩手県奥州市の)実家は電話がつながりませんでしたが、母から無事だというメールが来ました。(代替レースに出るかどうかは)帰って小出監督と相談して決めます」 
 
      脇田茜 
「優勝しても喜べないでしょうし、見ている人からも何だと思われるでしょう。この後のマラソンは何も考えていません。個人的には今回のマラソン練習ができたことをプラスにして、これからのことはこれから考えたい」 
 
      町田祐子 
「テレビを見ても大変なことになっています。走っている場合ではないかな、仕方ないかなと思います。明日、静岡の合宿に戻りますが、当分宮城には帰れないですよね。最後のマラソンにしようと思って名古屋1本で考えてきたので、こういう形で中止になるとは思っていませんでした」 
 
       
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