2010/3/13 名古屋国際女子マラソン前日会見
自信を見せるツル
大南と加納の練習パターンに変化


「社員の皆さんや名古屋で応援してくれている皆さんに、まだまだ元気で走れる姿を見せたい」(大南)
Q.名古屋の印象と、明日のレースへの意気込みは?
大南博美 名古屋は99年に初マラソンを走って以来、今回で6度目です。ホームグラウンドで応援もたくさんしていただいて、すごく良い印象があります。チーム(トヨタ車体)としては最後のレースになるので、社員の皆さんや名古屋で応援してくれている皆さんに、まだまだ元気で走れる姿を見せたいと思います。
加納由理 名古屋は2年前に走っていて2回目になります。2年前はオリンピック選考会で選手層も厚く、緊張感のなかで走った印象が強く残っています。緊張感はありましたが、元気よく良いイメージで走れました。年末に名古屋出場を決めてからはレースを想定して、頭の中でイメージトレーニングをしながら練習してきました。
脇田茜 何度かテレビで見ている大会で、後半の逆転が多い大会という印象です。この大会に向けて一生懸命にやってきたました。今の力を100%出せるよう、一生懸命に頑張ります。
宮内洋子 初マラソンなので、持ち味である後半勝負ができたらいいと思います。
中里麗美 この大会で優勝や入賞された方が世界でも活躍している印象があります。初マラソンなんですが何も恐れることなく、自分の走りをしたいと思います。
ツル 名古屋は日本でも大きな大会。参加できて嬉しく思います。出場すると決めてからしっかりと準備をしてきました。ですから、他の強豪選手と一緒に、自分も強い選手として走ることになるでしょう。神様が*****ですが、良いレースをお見せできると思います。

「クロカントレーニングをいつもより多めに入れて練習してきました」(加納)
Q.現在のコンディションは? 本大会に向けて、どんなトレーニングを積んできたのでしょうか。
大南 現在の体調は良いです。今大会に向けて12月、1月、2月と今までと違うパターンで練習してきました。合宿もしないで(拠点の)愛知県で練習し、12月から何レースか入れて、徐々にレースの距離を伸ばしながら練習してきました。
加納 年末年始の合宿で体づくりをしてある程度走れる状態にしておいてから、2月から1カ月間、アルバカーキで高地練習をしました。レースをイメージしながら、クロカントレーニングをいつもより多めに入れたりして練習してきました。調子の方は練習をして、日々過ごしてくるにつれて、体も気持ちも良い状態になってきました。良い状態でスタートラインにつくことができます。
脇田 2月中旬から徳之島で合宿し、そこで体調を崩してしまいましたが、2週間前から気持ちを切り換え、順調にやってこられました。
宮内 今の状態はとても良いです。今大会に向けて種子島と宮崎で合宿し、最終調整をやりました。距離走やスピードをやりました。
中里 2月中旬から中国の麗江(?)で合宿し、そのときにヒザの故障をしてしまい、満足に走れないこともありました。それでもできることをしっかりやって、調整してきました。不安もありますがやるべきことはやってきましたし、状態は良いと思います。
ツル 健康状態は良好です。何の不調もありません。コンディションも十分です。トレーニングもしっかりとしてきたので、良い走りができるだろうと思っています。神様とともに。

「後半を上げていけるレースを」(脇田)
「2時間25〜26分台が目標」(宮内)

Q.明日は気温16℃と予想されていますが、レース展開はどうなると考えていますか。目標タイムは?
大南 展開は特に考えていません。どうなるか自分でも楽しみです。タイムも展開によって変わってきます。レースのなかで考えていきたいと思います。
加納 走り方は天候によって変わってきますが、まだ考えていません。天候とは関係ないところでは、今までやってきたマラソンと、今回やってきたことを最後まで生かせる走りをしたいと思います。
脇田 展開は前半をリラックスして、後半を上げていけるレースをしたいと思います。目標タイムは、1秒でも速くゴールすることです。
宮内 上手く集団について、状況を見ながら判断したいと思います。2時間25〜26分台が目標です。
中里 展開は特に考えていません。流れに乗って、着いたいけたらと思っています。タイムも今のところ、考えていません。
ツル タイムは気象状況と、集団がどう走るかによって変わります。マラソンは走りながら、様子を見ながら決めていくものです。タイムなどは決めていません。自分の力や体の状態を見ながら決めたいと思います。しかし、マラソンはどこで何が起こるかわかりません。

「敬美の走りたい気持ちと一緒に」(大南)
「35kmを過ぎてどれだけ上げられるか」(脇田)

Q.大南さんは、妹の敬美さんが出られませんが、どんな気持ちですか?
大南 敬美が出場すれば10回目でしたから、名古屋に出たい気持ちは強かったはずです。調子が上がらず出ないと決めた後は一生懸命にサポートしてくれました。明日は敬美の走りたい気持ちと、チームのみんなの一生懸命な気持ちを一緒に走りたいと思います。
Q.加納さんは昨年の世界選手権で7位の結果を踏まえて、どういう意気込みでいますか。
加納 初めての世界選手権で7位という順位でしたが、自分のマラソンの走りがわかっていなくて、まだ世界とは勝負にならないな、と思いました。そういった経験もできて今回、名古屋のスタートラインに立たせてもらいますが、3大マラソンの優勝経験がまだありません。そういう経験もしてもう一度、世界で戦える状態にレベルアップしていきたい。
Q.脇田さんと宮内さんは後半勝負と言われていましたが、その勝負にはどんなところがポイントとなりそうですか。脇田さんは初マラソンの大阪と比べ、どんなところが成長していますか。
宮内 ポイントとなるのは31、32kmの上りだと思います。それと35kmから若干、下る感じになります。そこで上げられたらと思います。
脇田 35km過ぎの曲がりが終わって直線になるところで、どれだけ上げられるかがポイントだと思います。成長した点は、去年は不安ばかりでしたが、今年は自信を持って臨めている点です。


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