2010/12/31ニューイヤー駅伝前日
佐藤悠基、箱根駅伝以来の20kmに自信
日清食品グループは“チャレンジャー”として2連覇に挑戦


 佐藤悠基(日清食品グループ)が4区(22.0km)にエントリー。大学4年時の箱根駅伝(3区)以来、2年ぶりの20km以上のレースとなる。
 東日本実業団駅伝(11月1日)では区間賞を取ったものの、風邪を引くなどして体調的には良くなかった。その影響もあり、国際千葉駅伝(11月23日)の3区(10km)では矢沢曜に敗れた。「今の状態では20kmを走れないと思いますが、残り1カ月で、箱根駅伝で培ったノウハウを駆使して仕上げたい」と千葉では話していた佐藤だが…。

「あの頃は距離だけを踏んでいて、スピードとスタミナが上手く合っていなくて、トータル的に見て20km以上は厳しいと感じていました。ここに来て距離を踏んで脚が出来てきて、スピードもそこそこやって合わせてきました。20km以上を走る体になってきたと思います。ここを目指してくる過程で、箱根で4年間やってきたことは参考になりました。どのくらいの距離を、どんなペースでやったら20kmを走れるか」

 問題は、箱根駅伝では毎年、脚の痙攣を起こしていたこと。痙攣といっても軽いもので、走りながら対処できるものだったが、距離が長くなった場合の不安要素ではある。日清食品グループ入社後に痙攣が出たことはないが、昨年12月の甲佐10マイルで「ふくらはぎにちょっとだけ来た。すぐに収まったし、きつい感じではなかった」と言う。
 今回の22kmで絶対に出ない、とは言い切れないが、そこは佐藤も覚悟している。
「本格的な20kmは箱根駅伝以来。痙攣しないことは想定していません。前半はその辺を気にせず突っ込んで、後半で出そうになったら微調整するしかないと思っています。ギリギリのラインで上手くやっていきます」
 痙攣をしながらも、箱根では3年連続区間新の偉業をやってのけた男である。不安要素というよりも、対処できる自信を持っているようにも感じられた。

 その日清食品グループだが、夏からケガ人が続出し、2連覇に黄信号がともった。だが、ここに来て小野裕幸と治郎丸健一が間に合ってメンバーに入ってきた。1区にアジア大会代表の北村聡、2区にゲディオン、3区に保科光作、4区に佐藤悠基という前半型のオーダー。4区の佐藤でトップに立つ可能性は十分ある。5区の治郎丸、6区の板山学、7区の小野でどこまで逃げ切れるか。アンカーの小野は次のような言い方をした。
「前回ほど万全でないのは事実です。前回は優勝しないといけないチームでしたが、今年はチャレンジャーとして優勝を狙います」
 V2に挑む日清食品グループは上げ潮ムードだ。


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