2010/12/11 東洋大共同会見
話題を項目別に選手、スタッフのコメントで紹介
Aチームの状態について
「チーム力は昨年より上です。状態も、昨年の今頃と比べて上です」
酒井俊幸監督「16人のエントリー選手の中から3週間後に走れるメンバーを選びたいと思っていますが、いくつかのパターンを想定していて、そこに組み込むことができる選手を選んでいます。16人中半分の選手が優勝経験があり、3、4年生が10名、1、2年生が6名の構成になりましたが、1年生でも十分に起用できますし、ここに来て勢いのある選手もいます。4年生で初めて出場を狙っている選手もいて、学年を問わず勢いがあります。その区間で一番力を発揮できる選手を起用したいと思います。チーム力は昨年より上です。状態も、昨年の今頃と比べて上です。柏原中心のチームですが、その柏原の状態も出雲、全日本と****でしたが、現時点では良くなっています」
高見諒「キーマンは、柏原が注目されていますが、平地での走りも重要になってきます。平地や柏原意外の区間にも注目してもらいたいです」
柏原竜二「キーマンは部員56人全員だと思います。チームで1人でも違う方向に行ったら力が違ってきます。56人全員で戦っていく気持ちがあるかないかがキーだと思います」
高見「ここまでは富永(光)が短距離などを含め全体のキャプテンとしてやってきました。今回自分は(駅伝キャプテンとして)16人をしっかりまとめていくことを任されました。箱根に向けて16人の連携をとっていくことが役目です」
柏原「(全日本では)1区の啓太が頑張って、3年生としてもヨシっと思ったら、3年生があっけなくミスを連発してしまい、それが2年生にも伝わって(あの結果になってしまった)。その失敗をどうしたら次につなげられるかを3年生で話し合いました。不甲斐なさを忘れないことと、次こそ絶対に結果を見せるんだという気持ちを持つこと。でも、それが力みになったら困るので、一番は楽しく走ることだと話し合いました」
Bレース展開について
「箱根もミスをしたところが崩れていくと思います」
酒井俊幸監督「“3強”の東洋大、早大、駒大がしっかりしたメンバーを組んでくる前提での話になりますが、序盤からある程度の位置で進めないと、途中から追いつくのは厳しいでしょう。全日本の東洋大は大きなミスを1つしましたが、その前に小さなミスも重ねてしまいました。箱根もミスをしたところが崩れていくと思います。ミスをしないなかでどれだけ攻めの姿勢を持てるか。前半は早大、駒大以外でも強豪選手が出てきます。その状況でも(先頭)集団で走ることができれば最高だと思います」
酒井監督「ポイントとなる区間がどこになるかを予測するのは難しいのですが、出雲、全日本との違いは山の有無です。往路が終わったときの順位によって、復路の走り方が変わるかもしれませんし、選手も変えるかもしれません。2区は他大学が力のある選手を起用してきますから、東洋大としても後れをとれません。力のある選手を起用したいと思いますが、まだ誰とは固定していません」
酒井監督「もしも柏原が5区だとしたら、過去2回4分以上の差を逆移転していますが、(何分差を逆転できるかは)先頭を走っている大学の選手が、どのくらいで走るかによって違ってきます。ただ過去2回はいずれも、先頭で走っている走者は1時間20分を切っていません。仮に1時間20分だとすれば、3分…2分30秒差くらいで柏原にタスキが来れば追いつけるのではないでしょうか」
高見「2年連続でアンカーを走ってきました。狙って走った10区ではありませんでしたが、2年続けてやっているので、どうせなら3年続けて走りたいですけど、任された区間で頑張りたいと思います」
柏原「(早大が)2冠をしているのはすごいなと思いますが、箱根に関してはミスをなくせば自分たちもそれなりに戦える。良い状態で走れていると思います。3冠の気持ちが向こうにはあるでしょうけど、自分たちにもやられたらやり返すじゃありませんけど、チャレンジャーの気持ちで挑戦したい」
C3連覇について
「万全の準備をして自分たちの力をしっかり出す、無心で走るんだと思うようになっています」
酒井俊幸監督「昨日の共同会見やトークバトルでもお話ししたように、目標として3連覇を掲げていますが、気負いやプレッシャーも生じてしまいがちになります。ここまできたら万全の準備をして自分たちの力をしっかり出す、無心で走るんだと思うようになっています。ここまでの出雲、全日本の流れを振り返ると、反省も多いのですが、負けたことでチームが確実に良い方向に向かっています。そこで気負わず、謙虚になり、地に足をつけて臨みたい」
酒井監督「昨日のトークバトルでは良い話を聞かせていただきました。山梨学大さんが3連勝できなかったのは、ちょうど自分が学生の時でした。山梨学大と早大と中大が強かった頃です。そのなかで初優勝のとき、2連勝したとき、3連勝できなかったときの監督の心理、選手の心理のお話が参考になりました。全日本は早大が良い走りをして完全に力負けでしたが、相手のことだけを考えるのでなく、自分たちの能力を発揮することを考えるべきです。実業団時代に(ニューイヤー駅伝で)3連勝もしましたが、自分たちがするべきことをわかっていれば、そう慌てる必要はありません。外ばかり気遣うのでなく、自分たちの心と体の能力を把握して、ひるまずに挑む。今やるべきことをやって、気負うことなく大会に臨む。(指導者のそういう気持ちが)選手にも伝わります。スタートラインに立ったとき、選手がやり残したことはないと思って立たせてやることだと思います」
柏原竜二「今回で箱根は3回目になり、今のところ2連勝している形ですが、挑戦者のつもりで楽しい走りができたらなと思っています」
高見諒「V2までよりもさらに、選手層が厚くなり、全体的に上がっています。16人に入る争いもすごく意識しなければいけませんでした。同じくらいの力で落ちた人もいるわけで、みんなの気持ちをくんで、チーム全体として頑張らないといけない。3連勝をしっかり目指せるチームになっていると思います」
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